桂ヶ谷堰堤 見学 その2
天端は立入禁止になっています。
これはわかるような気がします。
もし不用意にもたれかかったりしたら煉瓦崩れるかもしれないし。
桂ヶ谷堰堤は山口県水道局管理の堤体です。
大正12年(1923年)に竣工した上水道施設で現在は使用されていません。
堤体下流側から見た余水吐水路のトンネル部分。
藪深すぎ。
同じく藪がこれ以上茂ったらここに水路があることも確認できなかったかもしれない水路部分。
堤体横の地山に設けられ、下流の川に続いています。
またまた登場、河内堰堤の余水吐水路天端から見下ろしの図。
基本的に同じ構造です。
取水塔は段々になっていてそこに行くほど径が大きくなっています。
ダム湖の湖底は貯水しなくなって長いためにすっかり草が茂っていました。
ダム湖を見通すと上流に何か工事が行われている様子が見て取れます。
小さなダム湖です。
集水域も小さく上流が締め切られているのでダム湖を流れる澪筋は細くなっていました。
余水吐水路の方から堤体下流面を見ましたがすっかり草に覆われて
メイソンリーの美しい石張りを見ることはできませんでした。
長く使われてきたダムの水はもう抜けています。
ダム湖には堆積した土砂が平らな場所を作って居ました。
堤体下流から愛でるのは立地上の問題もあって難しいかもしれませんが
ダム湖側から美しい天端の意匠と取水塔を見られるように
ビオトープとして公園化できたらとても素敵だろうな
と、現場で思った桂ヶ谷堰堤でした。