桂ヶ谷堰堤 見学 その1

2012/4/28 更新

江畑溜池堰堤を見せていただいた後
平成21年7月豪雨災害で被害を受けた地区に新設されている砂防堰堤などを見学しました。

それはまた別のレポートで書くことにしてその次に見せていただいたのが
山口県のダムでは人気の高い桂ヶ谷堰堤です。


自分で運転していないので道を全く覚えておりません。
とりあえず現地について山を登って下って藪を漕いで行くと
開けた場所に。


足元に注意しながら先行する偉い先生にちょこちょこ着いていくと
突然、目に飛び込んできたのが煉瓦造りのお部屋を乗せた取水塔。

「かーわーいーいー♪」
「きれ〜い♪」

いきなりの素敵な風景にぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。


桂ヶ谷堰堤はメイソンリーダムですが天端に赤煉瓦が使われているという事で
ビジュアル的にも他のダムとは違う空気を持っていることで人気があります。

確かに赤煉瓦はすごく目立つしとても綺麗。


堤体に近付いていって私が最初に嬌声をあげたのはこの左岸の余水吐です。

「きゃー♪これってこれって横越流式余水吐♪」
「河内堰堤とお揃〜い♪」

静かな山の中に似つかわしくない嬌声。


堤体の端っこ、天端のすぐ下にトンネルを持っています。
今ではもっぱらフィルダムで多用されるようになった横越流式余水吐の流入部。

緑が茂り出したらこんなにはっきり見えなかったと思います。
見学した時は冬の寒さがまだ残る3月という事で植物が葉を落としていたので最適でした。
夏に来たら何にも見えなかったかもしれません。


新日鉄の河内堰堤
国内に美しいメイソンリーダム、数あれど
この繊細かつ美しい意匠は桁違い。
この河内堰堤と桂ヶ谷堰堤の余水吐は同じ構造です。


天端に近付くと吃驚します。
高欄が親柱も含めて全部赤煉瓦。

煉瓦ってコンクリートに比べると水に強いように思えないので
意外な印象。

まぁ、ここまで水が来なければ安全性に何ら問題ないわけですが。