第8回 Dam Web Ring OFF会
神鉄で行く烏原川のダムめぐり その5

山に入って行くと突然こんな物が現われたのです!!
一同歓声をあげました♪
謎の遺跡風施設。

以前頂いた資料にはこの施設は『沈澱井』と書いてありました。

すり鉢状の石積みの底にはゲートらしきものもあります。
どういう物なのかお聞きしたところ
なんと山の向こうの天王谷川から導水した水を貯留する施設との事。
ここで集めて立ヶ畑ダムに送る仕組みです。

更に奥に行くと天王谷からの導水路暗渠がこのように。
下を通るのは先ほどの放水路から来ている開渠。
立体交差していました。

放水路から流れてくる水です。
年月を経て使い込まれて滑らかになった開渠の石張りがたまらん魅力的♪

これ、元々は明治時代に造られたものなんですよ。
凄いですよ。
なんという凄い工事だったんでしょうか。
水を確保するために隣の川からトンネルで導水するという発想は
電力会社の保有する数々のダムで知っていましたがまさか
明治時代の水道用ダムでこんな仕組みがあるなんて!!
神戸市凄い!!
佐野藤次郎先生凄いっ!!
さらに左岸には石造りのマンホールが点在していました。
それについて質問するとこれまた引水暗渠という事でダムに続いているというのです。
しかもダム湖に水を供給するのではなくダムをパスして浄水場に向かうルートらしい。
これは水質というか水のクオリティとかに関わっていたかと思います。
貯め水より流れ水の方が美味しい水になる事は水道局の方は皆御存じ。

とかなんとか吃驚するような施設をいくつも目にして
完全に幹事の仕事を放棄し始めた頃に立ヶ畑ダムに到着しました。

みんな大注目の取水塔。
とにかくおしゃれな取水塔。
ここで所長様が銘板の解説をくださいました。
「これはご覧になりましたか」
「はい。でも英語なのでいつもスルーしてましたーっ(←正直に白状しましたがこれって実は凄い失礼な事)」

「ここに書いてあるYOSHIMURAという名前は吉村長策。本河内高部・低部ダムの設計者です」
「えええええええ!!本河内高部ダムっ」
「下に在るSANOが佐野藤次郎ですね」
これだけ立ヶ畑ダムに来ているのにちゃんと読んでいなかった自分にダメ出し。

そしてこの銘板の下にちらっと付け足されている部分にも文字が。
『DAM RAISED 9FT DURING 1913-1914』
これは堰堤を嵩上げした時の物ですね。

そして先ほど登場した引水暗渠。天端にも来ていました。
立ヶ畑ダム湖左岸の遊歩道で地面にこういう物を見つけたらそれは引水暗渠。

そして今回のOFFのメインイベント。
立ヶ畑ダムの直下から堤体を愛でさせてくださいということで
この謎の施設の傍まで入れて頂くのです♪