兼山ダム見学 その1

2005/7/15 更新

岐阜県を通る時に良く目にするダムがあります。
川幅一杯にずらりと並ぶラジアルゲート。
いつも車中から眺めるだけでいつか時間のあるときにじっくり見たいと思っていました。

そのひとつは今渡ダム。
そしてもうひとつがこの兼山ダムです。

 


地図で確認すると川がなんだか変わった形になっています。
このダムは中州の上に造られたんだろうか?
いやいや岩盤が無いと無理無理。
と、いうことは元々ここは川が2本になっていたんだろうか。

とにかく近くで見てみないと良くわかりませんからいってみました。

             ◆ ◆ ◆

 

日曜日の朝7時でわりと車の通りが少ない八百津町への道。
ダム管理所の標識のとおりに車を進めます。
すると

関西電力の発電所・管理所の入り口のゲートが全開になっていました。

珍しい事もあるもんや。
搬入か何かで開けっ放しになってるんかな?
普段やったら絶対考えられへんよなぁ。

一応、門扉の中には車で進まずに徒歩で入っていきました。


視界に登場。兼山ダム。
川幅一杯のゲートが壮観です。
高さはそんなにありませんがこのゲートの数がもう凄いとしか言い様が無い。


地図で中州のように描いてあった場所はコンクリートでがちがちに固めてあります。
川幅一杯にゲートを持っているタイプはいくつか見てきましたが下流にもうひとつダムがあって
水位が高く、堤体を水がはさんでいるような見かけになっているものが多かったので
なんだかすごく変わって見えます。減勢工などとは違う異様なお姿。


左岸には一段高い越流路があります。
流木用バキかな?


とにかく凄い数のゲート。14門+2。

ローラーゲートがこれだけ並んでいても吃驚ですが
やっぱりラジアルゲートだから華がある♪


堤高36.3m
堤頂長205.7m
木曽川に1943年に造られた歴史のある堤体です。

土木学会が認定している
「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選ばれてます。