鏡ダム 見学 その4


オリフィスゲートのゲートハウスにクレストゲートの軌跡が・・・。
窓枠にかかっているぞ。
まぁ、出っ張りが無いからいいんですけど
地味に気になる。

天端をうろちょろしていたら
高知県土木部河川課の方がお越しになりました。
明らかに挙動不審だからばれたらしい。

「おはようございます」
「おはようございます」
まずはご挨拶と名刺交換。

管理所の方は朝一番にやらなければいけない仕事が色々あるので
それが落ち着くまでは堤体を愛でる事にしましたとご報告。
うろうろにご一緒していただく事に。


天端左岸にやってきました。

「わぁ!これ旧・管理所ですか」
「はい。今は使っていませんけど」
「凄いスペース有効活用で吉野建チックに造られてますね。この形好きなんですよ〜」
「そうなんですか?」
「岐阜県の横山ダムとか旧・管理所がこの形で堤体に乗っかっている形で造られてて
今は耐震の問題で使えなくなっちゃったから新しい管理所に移っちゃったんですけど」

いきなり萌えポイントを語りだす。
高知県の方、ちょっと引く。


堤体左岸には天端レベルでパーキングもあるし
そこから少し下ると広場があって桜がたくさん植えられていました。
3月には桜まつりが開かれるとか。
高知県、桜も早い。

一般立ち入り禁止の道路に許可を頂いて入らせて頂きました。
鏡ダムの堤体下流からのビューは右岸下流からが良いらしいですが
せっかくここまで来ているので左岸下流からもと見せて頂きました。


苔がびっしりの道路を滑らないように下ってくると減勢工の横に出ました。
副ダムがいかつくてでっかいです。
大きな暗渠を二つも備えているので少々の放流では
減勢池が満杯になることはなさそうです。

もちろん先の台風では満杯になったわけですが。


桜の花が満開の頃にここから堤体を見たら綺麗でしょうね。

クレストゲートが少し開いています。
定開度で固定しておけばオリフィスと同じ働きができます。
洪水期の定位置なのでしょうか。

昭和42年竣工の鏡ダム。
クレストゲートは1門
オリフィスゲートは2門
バルブも1門持っています。

オリフィスゲートが比較的高い位置にあるので
ゲートハウスも飛び出さずにすっきり堤体にくっついていて
なかなかの男前ですね。


旧・管理所を下から見上げたところです。
ああ、スペース有効活用大好き。