定山渓ダム 見学 その4

洪水吐の下
まっすぐ伸びる、細くて深い“長大な水平水叩き”と副ダムで構成された減勢部。
その下にかかる橋に向かって駆け寄ります。

漸縮型堤体導流壁やーっ!!
しかも
ゲート付の漸縮型堤体導流壁やーっ!!
刈谷田川以外にもあったんやーっ!!

もう大はしゃぎ。大喜び。


めっちゃかっこええ♪
やっぱり漸縮型堤体導流壁はダムをカッコ良くするんやーっ♪

ひとしきり心が満足するまでここで愛で続ける。


そして堤体に移動します。
なんと定山渓ダムは日中、監査廊を一部開放しているんです。


監査廊の中にパネル展示です。
美しい写真と建設中の写真多数。


気温は10℃。
少し寒い。


資料館に向かいます。
公園のくねくね道は工事の時の道路を生かして造られているようです。


資料館前には水力発電用の水車がガイドベーン付きで展示されていました。
渦巻ケーシングもコンクリートでちゃんと作られていて雰囲気でてますねぇ。


資料館入り口でダムカードをいただきました。
縦長で作っているダムカードはとても少ないと守衛の方が嬉しそうに教えてくれました。


模型発見。
ああ、クライミングクレーンで作ってる。
やっぱり支笏洞爺国立公園の傍だからこんなに気を使ったのかな〜。


堤体導流壁はRCD工法のような面状工法であれば型枠スライドでサクサク作ることができますが
ここ、定山渓ダムは柱状ブロック工法です。

・柱状ブロック工法でも施工が容易なようにダムの1ブロック分の中に納めている
・漸縮させる角度は22°以内に収める
という漸縮型堤体導流壁のスタンダードをここで実現されているわけです。


他にも骨材についてや治水について利水についてと盛りだくさんの資料室です。
これはダムカードをもらいに来ただけという人にもじっくり時間をとって見学してほしい場所。


札幌から28km
定山渓温泉街から2km
広大な北海道ではダムに合いに行くのも大変ですが
そう考えるととても都市部に近いダムであると思います。

そしてそこにあるのはカッコいい漸縮型堤体導流壁、しかもゲート付の重力式ダムです。

豊平峡ダムも大人気のようですが定山渓ダムもめっちゃかっこいいので
札幌の利水と治水の要としてたくさんの人に愛でてほしいと思いました♪

 

おまけ

ちゃんと見に行った


ダム軸がかなりの急角度で曲がっている“カド”で有名な
北海道電力様の砥山ダムも門扉からのぞいてきました。
たしかにダム軸が曲がっていましたが開きは120°位で直角ではなかった。


定山渓ダムの資料室にあったイラストマップにも
きっちり右岸の“カド”が描かれていました。