岩井谷ダム 見学 その4


吊り橋渡って左岸にやってきました。
堤体直上流にある岩井谷の砂防堰堤も見えています。

しばし水の流れにうっとりする。
岩井谷ダムで取水された水は北陸電力の王者・有峰ダムに届きます。
有峰ダムに貯められた水はたくさんの発電所で水車を回しで電気を造ります。
水道水にも灌漑用水にも工業用水、都市用水にも使われます。
水力王国・富山の豊富な水の流れを想像してあたまぽわぽわしてきました。

「堤体、下流からみられるポイント行きますよ〜」

いかんいかん。
声がかかるまで夢想状態。
魂持っていかれそうになっていました。

北陸電力の方にご案内いただいて通常は立入禁止になっている
巡視路を慎重に下ります。

滑らないように
先を行く人にとび蹴り食らわさないように
慎重に慎重に足元に気をつけて。


堤体直下きわきわです。
水音がすごいです。


下から見上げる左岸ローリングゲート。
リベットがたまらないです。
カッコいいなぁ。


そのローリングゲートの下はこんな風に岩盤。
ホントにすごい場所に作られたダムです。
岩と一体化。
こういう造りにキュンとなる。

しかも岩井谷ダムはこの場所でもう53年も仕事しているのです。
竣工したのは1960年。


堤高 16.2m
堤頂長 71.0m
本当にそんなに小さいダムなのでしょうか。

直下から見上げる岩井谷ダムの迫力は巨大なダムのそれに匹敵します。
とても小さなダムに見えないのです。

放流しているからだけではないと思います。
岩盤と一体化している堤体は
この山のもつ力を分けてもらい
その身にまとっているかのようなのです。

深い深い山奥の
深い深い峡谷で
土砂混じりの水にも負けず
お水を貯めて送る仕事を黙々と続けている岩井谷ダム

それはこんなに素敵なダムだったのでした。

特別に見学を許可していただきました北陸電力様にお礼を申し上げます。
ホントに素敵なダムでした。

 

山の中には危険がいっぱい

マムシもくるくるとぐろまき
自分の身は自分で守ろう