今渡ダム 見学 その6
「ではさっき分かりにくいと仰っていたゲートについてご説明しますね」
「賢くなくても分かりますでしょうか…」
「いや、これを見て貰えたら」
「同じ構造のセクターゲートありますやんっ!!」
「 (笑) 」

なんと魚道と排砂ゲートの間に現役のセクターゲートがちゃんとあったのです。

常時閉。
これが定位置。
ダム湖側にはスキンプレートが弧を描いています。
ラジアルゲートのアームの間が鋼板でぴったりふさがっていると考えると想像しやすいかもです。
なのでこのゲートが下がるとで堰止めている水と水面の流塵がさーっと下流に流れ出る仕組。
下流の新太田橋から撮った写真で確認。
左岸のNo.1ゲートの横にあるのが一段低い排砂ゲート。
取水口前の堆砂を出すので越流部が低いし下から開くローラーゲート。
その更に横にあるのがこの流塵用のセクターゲートになります。
水面の流塵を出すから上が開くこのゲートが選ばれているんですね。
納得したっ。
現物見ると賢くなくても理解できるっ。

舟路の謎ゲートの構造を理解できてるんるんしながら
更に見ていて飽きない今渡発電所取水口の導流壁の横に連れてきていただきました。

取水口のこの導流壁ってファンが多いんですよね。
横江頭首工の右岸側もファンが多いですが。

「ここからだと舟路がよく見えますので」
「おおお。横からだとさらに構造が分かりやすいっ」
荷台をクレーンでつり上げてー
台車をずらせて
荷台を下ろして船を乗せて吊上げてー
台車を戻して荷台と船を乗せるー
舟が乗ったらころころころ〜♪

新太田橋から見た舟路です。
昔セクターゲートがあった場所。
今はコンクリートの壁で閉塞されているこの部分。
ここは現役可動設備です。

木曽川を締め切る長大な今渡ダム。
多くの電気を生み出す左右両岸の発電所
上流の発電所の逆調整池の役目を果たす重要なダム
上下流の魚の行き来を妨げない種類豊富な魚道の整備
そして
この巨大なダムを船が越えていくことができる仕組み
舟運を今も絶やさず現役可動システムとして維持してくださっている事
隅々に行きとどいた流域の方への心配り
ただ、姿を愛でるだけでも感動できる今渡ダムは
その心配りと工夫を知る事で感動が何倍にもなる凄いダムでした。
ご案内をいただいた今渡電力所の方にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
おまけ
今渡ダムでは今渡発電所とダム天端橋梁を渡る見学会を開催されているそうです。
今回私がご案内いただいたようなコースではないため
舟路や取水口に近づいたりはできませんが
巨大な巻揚機に魚道、ほかのダムでは見られない構造を見ることができますので
ぜひ、見学会に参加してみてはいかがでしょうか。
2018年は8/8に開催されるそうです。