ICOLD2012 kyoto その1

2012/6/15更新


2012年6月5日
朝の京都市内。
公園でブランコに座って何をしているかというと時間調整。
ラッシュアワーを避けたくて相当早い時間に電車で京都入り。

こんなところでブランコに乗っている時ではない。
今日は気合い入れていかねばならない。
ですが頭はぽやぽやしています。

数時間前までプレゼンテーションの修正をしていたからです。

何のプレゼンかというと“日本のダムの洪水調節について”というテーマ。
本来、このテーマを語っていいのは国土交通省の方。
発表場所はダムが好きで見て回っているだけの素人が
足を踏み入れていいのかという国際会議。

第80回 国際大ダム会議 ICOLD2012 kyoto

ダム協会さんは今回の国際大ダム会議という場で
日本のダムファンを世界にPRしたいと仰いました。
技術展示会にブースを出す時に、ブース1枠につきもれなくついてくるプレゼンテーション。
このひとつを私にというお話が降ってきたのです。

ええんかなー?
ほんまにええんかなー?
失敗したら大恥だが
私を出して、恥をかくのは私個人ではなく
この機会をくれたダム協会さんなんだが
失敗したらごめんですむんかなー

事前に準備していたのですが
6月3日に京都駅ビルで行われたwith Dam ★ Night in kyotoの会場にお越しになった
ダムの専門家の方に原稿の内容にかかわる部分についてお話ししたところ・・

ピンポイントでダメを出されました。

ひぇぇぇぇぇぇ
ちょっ 直前に
まさかここまで直前にっ
翻訳どうしようっ
ひゃぁぁぁぁ
で、でもよかった・・
見つけていただいて本当によかった
世界のダム技術者の皆様の前で
日本のダムの洪水調節について大馬鹿かますところだった
こんなこと発表したら国土交通省に顔向けできないっ
ああよかった

ということで京都駅ビルのイベントの後
スライド作り直しと英訳をGoogle翻訳に頼り
以前頂いた別の翻訳文を組み合わせたり
英語力ないのに必死で原稿を作る。

これで後は当日、通訳をして頂く方に
直前という大変失礼なことではあるけれどお願いして
生きた英語にして頂いたらいけそう・・・
と、原稿が完成したのがam3:45。
ほぼ寝ていない状態で京都入りです。

そして国際会議だから和服正装で行かねばという事で
レンタル着物をお願いしていたのでお店に向かいます。

お店に入って着替える時に本日のテーマを伝えます。

「賢そうに見えるようにしてください」

びしっとカッコよくきめるのではなく、とにかく賢そうに見えるようにという要望に
お店の方も吹き出す。

そして出来上がった自分を鏡で見ると
三波春夫さんがいた。

・・・・。

今日に限っては笑いを取りたいわけではないのだが
なんでここまで似合わないかな

泣けるくらい老けて見えるし太って見えるしカッコ悪い
いや、仕方ない。これは自分という素材の問題だ

少なくとも馬鹿っぽく見えないようにしよう

ということでぎゅうぎゅうに絞めてもらった帯で呼吸困難を起こしそうになりながら
カメラとノートPCの鞄を下げて会場に向かいます。


地下鉄で終点までやってきました。
国際会館駅。
駅から会場までは地下道で直結。


国際会議なので案内看板の表記は全部英語。
フランス語ではない。


長い地下道を進んで地上に出てきました。
国立京都国際会館前です。


本会議場と展示会場の案内が。
まっすぐ進めば本会議場です。
各国のダム技術者が発表をする学術会議。

私は本会議場でプレゼンテーションするわけではありません。


こちらの展示会場でプレゼンテーションするのです。
日本語では技術展示会と聞いていましたが
エキシビジョンになっていますね。

ガードマンの方が立っています。
パスがないと入ることもできません。


中に入ると各ブースの展示はほぼ終わっている様子。


会場の正面入り口にドーンと黒部ダムの写真。
日本大ダム会議(JCOLD)さんのブースです。


そして現在進行形で展示を進めているのがダム協会さんのダムマニアブース。
国内ではダムマニアという言葉でも特に悪い印象はないと感じていましたが
対外的にはマニアという単語はあまり良い印象がないという事で
ダムファンという言葉で統一です。

更によく伝わる単語としてDam Loverという単語もよいと御助言頂いています。
ダムラバーと書くとこれまたラバーダムみたいなので書くならDam Loversと書けと。

ダムサイトの萩原雅紀様とお手伝いに来て下さったダムマイスターのKao3541様が
スタッフの方とサクサク展示。
私は和服のせいで腕が肩より上げられず手伝えない。
うう、役立たずだ。