日吉ダム取材見学 その1

2008/9/2 更新

各地でゲリラ豪雨が被害を出し
ニュースで連日伝えられていた2008年の夏。

調べものをしようと京都府の大野ダムにやってきました。


大野ダム管理所と隣の資料館・ビジターセンターです。

何で調べ物のためにこんなところまでやってくるんだといわれそうですが
文献なんて確実においてあるところに行くのが一番です。
それでつい、専門資料というと
大野ダムビジターセンターかアクア琵琶の図書室に行ったりしてしまうわけなのです。
自宅から近いダムということで水資源機構の布目ダムや高山ダムで
資料を閲覧させてもらえたら言うこと無しなのですが。

さすがにそういうサービスまではやっておられないかもと躊躇してしまいます。
でも玄関に置いてある水源地ネットとか淀川流域委員会ニュースとかを見るために
定期的に冊子をチェックしに行ってたりします。
玄関までなら邪魔にならないかなと…。
ダムを見に行く ダムを撮りに行く くらいなら許してもらえても
ダム管理所に本を見せてもらいに行く というのは業務妨害になりそう。
初めて行ったダムの管理所でそのダムに関する文献などを
見せていただくというのはよくありますが
他のダムの事について調べたいのでというのは流石に断られそうですよね。


そして今日は大野ダムまで行って調べ物をしようと企んだきっかけのもう一つは
近畿ダム連絡協議会がこの夏に発行してくれたダムカード♪

管理所入口で くださーい♪ といったらすぐに渡してもらえました。
昨年、いきなり大野ダムにやってきてダムカードくださいと言って
職員の方を困惑させたのが嘘みたいです。


そしてビジターセンターへ。
いつ来ても嬉しくなってしまう資料の山。


本棚の上にはダムサイトの萩原様の写真集もばっちりおいてありました。
うんうんっ。
これはダムの必須アイテムですよ。


この表彰状は2004年の北近畿水害の時に大野ダムが頑張った事に対して贈られたものです。
大野ダムの伝説の洪水調節についてはダム協会様のダム便覧に投稿している拙文の後半をご覧頂けたらと思います。


そしてお目当ての資料を次々、本棚から引っ張り出して調べものです。
ゲート総覧に付箋がたくさんついてました。
なぜ横山?なぜ大夕張?なぜ畑薙?


これは別の冊子にあった図。
渇水になりやすいエリアが色でわかる地図です。
・・・早明浦エリア 赤色ですね。
でも洪水調節も頻度高いのですよ。
とっても大変な早明浦ダムなんです。


またまた別の冊子。
これは新潟県の長岡市の事例報告。

なんと冬季の消雪用水として建設された設備が
洪水時に内水排除として働き(通常と逆方向に水を送って)
水位低下に貢献したという素晴らしいエピソードです。
頑張ったのは 長岡消流雪用水導入施設 です。ぱちぱちぱち!!
こういうレポートを読むと拍手したくなる自分です。


次に面白かったのがこの冊子。
水防テキストブック。

わかりやすい漫画と絵で水防について説明されていました。


水防活動についてのチャート。
水防団の人がどんな流れで活動に入るのか判ります。


そして土嚢の作り方です。
水防と言えば土嚢。
災害時に欠かせないのが土嚢。
土嚢の作り方がばっちり図説してありました。

という事で2時間近く、ビジターセンターで資料を読み漁りました。
文献を調べるのって本当に楽しいですねぇ♪