一ッ瀬ダム 見学 その2

九州に入って3日目。
2日目は曇り空の下、何とか雨をクリアして耳川の名堤体を見学しました。
ついに快晴♪

杉安ダムを見学してからやってきました一ッ瀬ダム再び♪


一ッ瀬ダムを下流から見るのは中々難しいのです。
これは右岸のビューポイントから。
右岸下流からはこれが限界。

左岸からのビューポイントは一ヶ所あるんですが歩道など勿論確保されていない
国道の路肩を通行車両に気をつけながら谷底に落ちないように気をつけていかねばなりません。
車は勿論離れた所に駐車して徒歩移動してくることが必要なワインディングの途中です。
路肩に駐車スペースなどありません。


左岸のビューポイントからは左岸の洪水吐が見えにくいかわりに
右岸の洪水吐きの真向きが見えたりしますが両方を一枚に収めるのは無理。

なので一ツ瀬ダムをきっちり愛でたいなら
管理所に見学のお願いを申請しておくのが一番良いです。

という事で管理所の方にフェンスを開けて頂き
天端へ♪


一ッ瀬ダム天端高欄。上椎葉とは異なり鉄製です。


そしてもう目が吸い寄せられて離れない
右岸スキージャンプ式洪水吐の下の護岸
コンクリートで固めたこの段々。

「か・・・カッコよすぎる〜♪♪」
「あれですか」
「地山を固めているんですよね」
「はい」
「物凄いかっこいいですよ〜♪」
「嫌いな人は嫌いですけどね」
「え?」
「あれがいいという人もいますけど、何でもっと綺麗にしなかったんだという人もいるんですよ」
「綺麗・・って・・綺麗じゃないですかーっ
十分綺麗じゃないですか
あの不規則性、遺跡のような影、規模、コンクリートの段々畑のような姿の
どこが綺麗じゃないというんですかーっ」

「いや、それが全部」
「えーっ!!」
「まぁ、感性は人それぞれですからね」
「ううううう。こんなにカッコいいのに」


この渓谷を覆うコンクリートのカッコよさ
綺麗に見えない人もいるんですね〜
うーむ。
そういう人ってきっちりした性格なのかな〜。


右岸のクレスト、ラジアルゲート。
斜めにワイヤーが視界を遮っているのですがこれは扉体の対側に巻上機があるためです。
扉体の裏側にワイヤーがついていて、ワイヤーは滑車を通り巻上機に繋がっています。

この構造と全く同じではないですが
扉体に固定したワイヤーを対側の巻上機で開閉するという仕組み
やはり京都府の天ケ瀬ダムのクレストゲートの仕組と良く似ています。
省スペースで収まるのです。


写真左のゲートピアに窓がついているのが解りますでしょうか。
ゲートピア内に部屋を確保しているので突出部が全くないのです。
上椎葉を超えるこだわりっぷり。


クレストゲートは左岸・右岸でそれぞれ2門と中央に非常用余水吐があるのです。
これは左岸のゲート銘板。

制水門と書いています。
余水吐門扉とかじゃないんですね。
面白い。
制水門というとついついコンジットゲート点検用の
コースターゲートとか想像しちゃうので
現場で探してしまいました。


これがゲートピアに格納されている部屋への入口。
うーん。カッコいい。
塹壕の中の司令室のようなかっこよさ。