一庫ダム見学 その1

2002/11/3 更新

水資源開発公団のダムは現在、完成しているのが23基、
建設中のものが18基あるそうです。

全国で3000基を超えるダムのうちほんの一部でしかありませんが
公団のダムをいくつか見てきて、デザイン的に優れていて規模が大きくて
利水の為に頑張っているという印象ができてしまいました。

水資源開発公団のホームページを見ると知らなかった事実が出てきて
吃驚しました。利根川、荒川、豊川、木曽川、淀川、吉野川、筑後川の
7つの水系でしかダムや河口堰を作っていないのです。

理由は、人口と産業が集中して、広域にわたる多様な水の利用がある所に
関わる水系を対象にする事が業務内容に盛り込まれているからです。

つまり....北海道と東北地方には水資源開発公団のダムは無いわけです。

公団のダムはいくつか回りましたが今度は兵庫県川西市にある一庫ダムに
行って来ました。


一庫ダムは昭和59年3月完成の多目的ダムです。


駐車場の横にある建物にインフォメーションセンターの文字です。
中に入ると一庫ダムのパンフレットなどが置いてありました。


そして建物の横にある構造を示した説明板には
音声ガイドがついています。
この説明板を見ながら聞くととてもよく判ります。


説明板の右下に水没した建造物についての情報がありました。
数だけを見ればこれは凄く少ないようにみえます。

私が訪れたダムで一番水没戸数が多かったのは九頭竜ダムです。
500世帯2500人以上が土地を離れ、現在の村民の約三倍の
人口を失った事になります。

でも水没は数でどうこう言う物ではないし保証が成されていないなら
ともかく、これを善悪で考えるのは馬鹿げていると思います。


堤高75m、堤長285mのダム堤体です。