蓮ダム見学 その5

ダムの上の方にある青いゲート。これは滅多に開く事はありません。
これは『非常用放流設備』なのです。

ダムが決壊するかもしれないくらいの水量に達したら調節しながら
放流するものなのでこれが使われる事が無いのは良い事と言えます。
平成12年7月に近畿地方を襲った集中豪雨。私のすんでいる所も周囲の家で
床下浸水がでました。道は川になり、水田は池になり、いたるところで車が水没。
誰のか判らない自転車が流れて玄関に漂着しておりました。
その時はどのくらい水がたまったのかと聞いたら

「このゲートの中央辺りでした。」
「伊勢湾台風級の豪雨に対応する為の治水計画で進められています。」
「非常放流には至りませんでした。」

という答えでした。
伊勢湾台風。日本の気象史に残る大水害をもたらした台風。
平成12年の集中豪雨は私が体験した中でもっともすごい雨でした。
それですら余裕でしのいだこのダム。

治水の有難さを実感します。(川の横に住んでいるものにとっては切実なのデス)


今まででこれを実働で開けた事はないそうです。
開けるのは年に1回、点検整備の時だけだそうです。
見たいなぁと興味を示しましたが
「でもゲートから水が流れるわけじゃないですから..」
といわれました。ごもっともです。


監査廊に戻ってメイン放水パイプを見せてもらいました。
直径2.5m。中を走ればホワイトアウトの気分(馬鹿)


監査廊の中に設置してある内線電話。これもホワイトアウトを思い出すアイテム。

思わず聞きました。
「ホワイトアウトが上演されてから見学者増えました?」
「そう仰る方も少々おられます(笑)」
「でもあの映画はどんなに役者が頑張っても黒部ダムの存在に敵いませんよねぇ」
ダムマニアにはどんな役者が出てもダムの方がかっこよく見えるのです。
あの映画は最近の邦画にしては凄く上手く作っているなぁと思ったんですけど
ごめんなさい。黒部ダムの方がかっこいいんです。


監査廊。ひんやりしてます。
夜中に一人でここに立っていたら何か音がするのでしょうか。
堤体の奥深くとはいえ、自分の立っている横に3000万立方メートルの水。
や...やってみたい。


エレベーターが止まったときはこの階段で降りてくるわけです。
すごい距離でしょう(汗)