二瀬ダム 見学 その1

2006/9/29 更新

国内でアーチ式ダムというのは51基しかありません。
昨年までのダム便覧ではアーチ式ダムは52基でした。
二瀬ダムは昨年までアーチ式ダムとしてダム便覧に載っていました。

しかし

二瀬ダムを見たダムマニアの方々が皆思っていたことがあります。
『これって・・・重力式アーチじゃないのか?』

その疑問をダム協会のBBSで発信したところ
専門家の方々の意見を聞くことができ
やっぱり二瀬は重力式アーチという結論に達したのです。

重力式アーチは国内で11基という珍しい形式でしたが
そこに二瀬が加わり12基となりました。

 

そんなやり取りがあった事もあり
とても見たかった二瀬ダムを見学してきました。


埼玉県の山奥に二瀬ダムはあります。


現在は山を挟んでお隣に滝沢ダムができています。
旧R140を走れば二瀬ダム
新R140を走れば滝沢ダムに辿り着く事ができます。

陽の高いうちに二瀬ダムに行こうと長野県から最短距離で移動中
山梨県で交通事故に遭い大幅に時間を削られてしまうというトラブル発生。


やっとの事で二瀬ダムに辿り着いた時にはもう山の向こうに陽が落ちていました。
薄暗がりになりつつある時間にとりあえず堤体を見たいと県営駐車場に車を入れます。


二瀬ダム周辺は現在工事中という事と昭和30年代に造られたダムという事もありとても複雑です。
車の場合、堤体にはトンネルの中の交差点を曲がっていく事になります。
しかし堤体周辺は駐車禁止ですから手前の県営駐車場に車を止めて徒歩で行くのが
堤体も下流側から眺められるし一番良い見学ルートだと思われます。


県営駐車場に車を入れて堤体のほうに歩きます。
交互通行なので大変待ち時間が長いトンネルは
突破する車を防ぐ為に待ち時間表示がある信号が設置されています。

トンネルちょうど入っていく10tダンプを見たのですが
もうすれすれの幅と高さで大変狭いです。
人は通っちゃいけないトンネルです。


二瀬ダムへの道はちゃんと看板が出ています。
こちらにすすめば到着するようです。


工事中のため合宿所という建物の前庭をドカンとぶち抜いて
左右に柵をめぐらせ確保されている歩行者通路。
なんの合宿所なのかは不明。