EADC2024名古屋 その1

2024/6/18 更新

令和6年の桜の頃、名古屋で開催される東アジア地域ダム会議に
ダムマイスターとして参加できるという素晴らしいお話が参りました。

参加するからにはちゃんとお役目があります。

・シンポジウム、会議の様子をSNSで発信
・テクニカルツアーのカメラマン
・送別会で上映するスライドショー作成
・海外の専門誌のインタビューを受けること

・・・。

カメラは、カメラ様をお連れしてとにかく撮ればなんとかなる。
SNSの発信は一緒に参加して頑張ってくれるよっしー様におんぶにだっこ。
スライドショー作成もあらかじめ枠を作って準備しておけば何とかできるか…。
しかし
海外の専門誌のインタビューって何??

事務局の方に詳しくお聞きしたところ
国際会議の観光活用(MICE)というものがあり
かなり選抜条件も厳しいようなのですが
今回の東アジア地域ダム会議は条件に該当していたという事で
ダムマイスターとして活動をしている我々にやってみませんか
というお話が降ってきたのでした。

一般の方々への情報発信がメインです。
なので会議の様子を見聞きしてSNSで発信してほしいという事でした。

専門誌のインタビューは、日本には他国で確認されていない
ダム鑑賞、ダム巡りをするダムファンが数多くいることや
ダム協会が任命するダムマイスターは個々で得意分野は異なっても
ダムについて一般の人に向けて広報活動を頑張っていることなど
を紹介して、他国にも絶対いるはずのダムファンに知ってもらうことが目的です。

一応、今のところ、最古参のダムマイスター・1期組ではありますし
それなりに活動は頑張ってきたので力が及ぶ範囲で頑張らせてもらおうと思い
もし、枠が頂けるなら、ポスター発表をさせてほしい
そこでダムマイスターの活動とか、ダムファンの活動として代表格の
日本ダムアワードについて興味を持ってもらえるようにしたいと思い
お願いしたところ、受け付けていただけました。

ダムマイスター仲間で今、一番アクティブで地元のよっしー様と一緒なので
安心というのもありました。


という事で、6月4日のお昼過ぎ、名古屋入りしました。
ナナちゃん人形の足元で待ち合わせてよっしー様と一緒に会場入り。


会場入りしたら受付をして名札を頂き、まずポスター展示を見に行きました。

こちらは新丸山ダムについての大林組様のポスターです。
丁度、設計された日本工営の方がいらっしゃったので
謎だった部分について質問しまくって、納得しました。
専門家の方の淀みないお話は凄くわかりやすい。


シンポジウムの会場は満員です。
様子を撮影しつつお話聞かねばですが同時通訳のレシーバーを受け取り損ねたので
割とヤマ勘で聞いていました。

基本的に“海外でも国内でもこの話題に使う時はこのグラフ”というのが出れば
なんとなくわかるし今回の会議のメインテーマは
「次世代に向けたダム貯水池の持続可能な開発・管理」

サブテーマは
1)気候変動下における貯水池・土砂管理
2)ダムの安全評価と調査
3)ダムの建設・維持管理における新技術とDX
4)ダム・貯水池の環境と生物多様性
5)ダムによる再生可能エネルギーの推進
です。

1)と3と)5)は普段から取材したり勉強したりしているのでついていけそう。
事前に京都大学学術出版会の
ダムと環境の科学IV 流砂環境再生
を読んでましたので事前学習とホットな海外の話題も予習出来ていたのでマージンが効いていました。

途中から会場に入ったので全部は聞けませんでしたが
堤高が非常に高いCFRDの施工についてと
フィルダム堤体と地震の震源地が非常に近かった事例を聞くことができました。


シンポジウムの後は歓迎会です。
welcome reception。


基本的に全部、英語。
でも全部、通訳の方が翻訳してくれるので心配いりません。
日本の方も多いし。


美味しいお食事、色々ありましたがこのデザートのチーズケーキが
とてもとても美味しくてこればっかり食べていました。


そして

海外のダム技術者の方に
まさかの
ダム式万歳を伝授

腰を落としてからたっぷり一分以上
何度もタメが入り
そのたび会場が笑いに包まれました。

丁度、手元に海外の技術者の方にプレゼントしようと
持ってきていた成瀬ダムのダム式万歳手拭いがあったので
参加者の皆様に向けて広げて図説したりしてました。

大ウケけしましたが次回からはこれはなしで!!と釘を刺されそうwww


シンポジウム二日目、まずは特別公演から。


学校で習うはずなんですが割と認識されていない地球上の水の割合。
淡水はホントに少なくてほとんど海水。塩水。
基本中の基本。

台風に前線性降雨で何やかや言いながら災害も多いけど
水は雨で毎年それなりに供給されるのが日本。

大陸ではこうはいきません。


これは何とアラル海。

うっそぉぉぉ!!
アラル海って地図であんなに大きいのに何この干上がりっぷり。

これが降雨が少なくなってこうなったのか
水利用が多くなったためにこうなったのかが重要なポイントです。


あまり好きじゃないSDGsの観点で見ても
水に関する状況は世界的に芳しくありません。

あちこちで水紛争が起きています。


そして近年、渇水と豪雨の被害が欧州にも。
このドイツの洪水は連日、日本のTVニュースにも出ていました。


どのくらい浸水したかがわかる写真です。
先の洪水では二階まで浸かったのです。


このスライドはいつも使う単語の英訳がわかりやすいと思って撮りました。
Hygieneが最初わからなかったけどこのスライドでわかりました。


特別講演に続いて、午前中のセッション。
京都大学防災研の角教授が座長です。


中部電力の方が発表されたのは大井川のダムで
アンサンブル予測をもとに高度運用することで
発電電力量を増やすことに成功したという事例。

高度運用、ホントに電力会社様のダム、最近は本気で凄い。


興味深かったのがでんぱつ様の幌加ダムの排砂対策と
バイパストンネル工事報告。
完成したら、いや完成前でも見に行きたいっ。
すっごく見に行きたい。
あの十勝地方全域が大変なことになった災害で砂で埋まった幌加が
復活するの見たい!!


一緒にお勉強してくれているのは、はぴ太です。
よっしー様の子です。
隣から遊びに来てくれたの。


海外の事例ではこのフィリピンのダムで
ダムがあったから洪水が軽減できたのに
ダムについて流域住民の理解が全然進んでいなくて困ってしまった上に
堆砂対策もしなくてはならなくてとても苦労している報告が。


演者の皆様、勢ぞろいで質問タイム。
質問がわかりにくいところも角先生が翻訳してくださるので
我々もわかりやすかったです。


ランチタイムになりましたが食べている時間はないというか後回し。


ポスター会場のコアタイムはランチの後というのが定番。
排砂バイパストンネル国際ワークショップでもそうでした。
ポスターの横にいなくては。


ダム愛好家の活動の一つとしてダムアワードを紹介するポスターを
作成されたよっしー様のもとに押し寄せる人人人。
通訳の方もずっと横にいてくださって安心。


よっしー様は日本ダムアワードについての紹介
私はダムマイスター制度と活動についてのポスターを出しました。
発表の機会を頂けてほんとに嬉しい。