土木a la mode 黒部vs宮ヶ瀬 その5


黒部ダムのお話で感動した後に竹村先生から宮ヶ瀬ダムの講演です。


竹村先生はとてもお話し上手で会場がほんわかします。
最初はフーバーダムのお話から始まりました。
宮ヶ瀬ダムは人が集まる事を建設当初から考えに考えて作られたダムです。


なので都心から近いという事もありますが地元の方に愛されて
年間何十万人もの人が訪れる凄いダムになったのです。

ダムカードの配布が始まった時に聞いたエピソードですが
配布開始の2007年は本当に知名度がなくて貰いに行ったら
梱包を解いて一枚目をもらったことも一回や二回ではありませんでした。

どのくらいの枚数があるのかと聞いたら800枚くらいですと答えが返ってきたりしました。

そんな時に宮ヶ瀬は10000枚オーダー入ってるらしいよと小耳にはさみ
どこまで強気なんだと思ったらサクサクそのダムカードがさばけていったと聞いて
二度びっくりしたことを思い出しました。


そして会場に来ていたダムファンもビックリのこの工事写真のインクライン。


宮ヶ瀬ダムはRCD工法で造られたダムです。
コンクリートをとにかくどんどん打設面に送らねばなりませんが
インクラインは大きな電力を使います。
出来るだけ使用電力を少なくする為にカウンターウェイトとして設けたラインが
現在も使われている観光用の宮ヶ瀬ダムインクラインとなったのです。


これは有名な治水事業である武田信玄の信玄堤。

堤防を強化するために堤防の上を道路にして
横に神社を作って御参りする人がたくさん訪れるようにした工夫。

そういえば堤防のお祭りって近畿でも聞いたことあるなぁと思っていたら
各地の面白いお祭りが次々紹介されました。


そしてBC2000年というとんでもなく古い時代
夏王朝って30年くらい前にはまだ遺跡とかは見つかっていなかったので
幻って言われていた王朝じゃなかったっけ?

そのころから治水について伝えられていた文言に
堤防についてこのような言葉があったようです。

治水を担う施設にはお祭りをすることが大切だと伝えられていたのです。


そして宮ヶ瀬ダムの冬の風物詩
クリスマスイルミネーション。
宮ヶ瀬ダムは地域の方に、近くにお住まいの都心の方に
こうして色々な設備とイベントで愛され、たくさんの人が訪れる場所となっています。


黒部と宮ヶ瀬の素敵なエピソードてんこもりの発表の後
会場とのディスカッションの時・・。


中村先生が宮ヶ瀬ダムのインクラインについて語ってくださいました。
ぽんぽん出てくる面白エピソードに会場大盛り上がり。

「宮ヶ瀬は所長が変わるたびに形が変わった」

というくだりで爆笑。

会場には歴代の宮ヶ瀬ダム工事事務所所長さんが沢山お越しになっていて
中村先生もそのおひとり。
現在の管理所長様もお越しになっていたのではないかと思います。

そう考えると会場にお越しになった歴代宮ヶ瀬ダム工事事務所長さん全員に
前に出てあーだこーだ言って頂いたら面白かったろうなー。
でもそんなに時間ないんで残念。

そしてそれを言うなら、実際の工事に従事したエンジニアの方こそおいでにはなっていませんでしたが
黒部サイドでも当時のエンジニアの後継者の方は沢山来ておられました。


コーディネーターの高橋先生からそれぞれのダムができた時代背景などの説明もありました。


という事であっという間に定刻になって終了です。

黒部vs宮ヶ瀬
上の写真は前後半の間の休憩のときに撮ったものですが
この時点でも黒部優位。

そして最終集計でも黒部が勝利しましたー。
やったー!!
アウェーで勝ったよ〜♪

16回の設計変更の末に今の風格ある姿を手に入れた黒部
所長さんが変わるたびにデザインが変わり沢山の人に愛でてもらえる工夫が積み重ねられた宮ヶ瀬

どちらも本当に素敵なダムですね。

強行軍で行ってへとへとになりましたが
非常に勉強になりとても有意義な時間を過ごせた土木a la modeでした。