ダムナイト3 公開動画 「これより 本則操作を離れる」 プロダクションノート的な何か

ハイドログラフで泣いてくれ その1

2010/1/12 更新

2009年12月27日 (日)
東京はお台場、「東京カルチャーカルチャー」で開催された
「ダムナイト3 大忘堰会」

このイベントで「1人1ダム 動画でPV作ろう」という
恐ろしいお題が出ました。

わ、私、動画が撮れる機材持ってないよ
動画って最近は携帯電話のカメラでも撮れるらしいけど私の携帯電話にその機能があるのかも理解してないよ
iPodは買ったけど上手く撮れるか自信ないよ
いや、それ以前に動画の編集っていったいどうやったらできるの

と、動画知識に乏しい自分はこのお題が出た瞬間におろおろしておりました。

そして動画を撮りに行くにしてもシーズンはすでに晩秋から初冬。
凍結、積雪で行けるダムも限られます。

どうしようかと思っていた時に、
「とある洪水調節の1日をドキュメンタリー風に」のネタでやってくださっていいですよ〜
と、いう助け船がありました。

そのテーマをお聞きした時にポンと頭に浮かんだのが
『台風18号 名張上流3ダム 連携操作』でした。


名張上流3ダム連携操作とは

2009年10月7〜8日 日本に近づいていた台風18号のもたらした降雨に対して
水資源機構の室生ダム・比奈知ダム・青蓮寺ダムが通常操作ではない操作をして名張市の洪水を防いだ

というものです。

こう書いちゃうとシンプルすぎますが
実は凄まじい水との戦いが展開されていたんです。

なのに
直後のニュースでも新聞でも
この事はほとんど取り上げられませんでした。
なんでやねん。

台風襲来後に水資源機構のHPで資料を閲覧した時に
比奈知ダムのハイドログラフを見て物凄く吃驚したのです。


これが台風18号襲来時の比奈知ダムのハイドログラフです。


←で示したところが吃驚ポイント。

なんで比奈知がここでバケットカットしてるん!?

比奈知ダムの通常操作とは全く違う操作が行われた事を教えてくれるこのグラフ。

このグラフ見ただけで感動でフルフルしてしまう
感動して泣けてくる

でも周囲にはこのグラフを見て感動を分かち合える人がほとんどいませんでした。

「まずハイドログラフって何??」
「このグラフの見方がわからへん」

という声多数。

・・・・・・・。
勿体ないっ
勿体なすぎるぞ
ダムの活躍がこんなに顕著にこのグラフに表れているというのに
堤体を愛でるのは当然楽しい
けど、こういうデータでも感動できるぞ

と、数字やデータだけで妄想炸裂してウハウハになる自分としては
そういう点でも同志が欲しいな〜と思い
「ハイドログラフで泣ける」という点を
自分なりにまとめてみようと思いました。