日本ダムアワード2025 その2

令和7年、全国的渇水の中でもとにかく深刻だった東北地方。
年越しのころにドカ雪があったので大丈夫かと思っていましたが
そのあと、とにかく少雨でダム貯水位はどんどん低下。
鳴子ダムや御所ダムが貯水率0%になり、森吉山も補給を続けると
お盆のころには最低水位になるという予測が出ていました。

ゲートレスダムはダムに任せておくだけで洪水のピークカットをしてくれるので
洪水が一山だったら抜群に効果的です。
しかし、連続して台風が接近しているとき、前線が居座っているときなど
連続して大量の降雨が予測されている場合は
貯水池の水位が自然に下がるのを待つしかなく次の降雨に対して容量を開けることが困難です。
又、洪水調節を目的にもつゲートレスダムは常用洪水吐がN.W.L.となります。
これはどういうことかというと
N.W.L.より貯水位が低い場合はN.W.Lまで貯水位が上がってとこないと放流できません。
N.W.Lを越えないと洪水調節・防災操作が始まりません。
低い位置にゲートを持つダムであれば、初期に放流を開始して容量を有効に使えますが
ゲートレスはそういう運用ではないのです。
ゲートレスダムについては2024年7月に開催された
ダム工学会のwith Dam Night 2024 DamOdyssey
ダム探求の旅「 最強の治水ダム 」
にて、ゲートレスダムのスーパースター、灰塚ダムを紹介しました。
灰塚ダムは常用洪水吐も非常用洪水吐もゲートレスですが
低位標高に引っ張りラジアルゲートを備えていて
自然調節に人が考えた操作をプラスして防災操作をすることが可能なのです。
治水を目的に持つゲートレスダムのスーパースターです。
高知県の中筋川ダムもゲートレスで竣工しましたが
ゲート付きに改造されています。
最初にSIP第2期国家レジリエンス(防災・減災)の強化
ダム統合防災支援システムの開発(2018-2022)を説明したのは
高度操作にはこういった設備がないと実践できないというとこを
分かってもらおうと思ってのことでした。
それを知ったうえで、森吉山ダムには100m3/s吐ける
利水放流管があるという事の意味を理解してもらえたら
厳しい戦いはダムに全てお任せし、下流と先を見通した操作には
人の判断を繁栄することが出来るゲートレスということで
森吉山ダム、凄いダムなんだなという事が伝わるかなと。
さらにぜいたくを言わせてもらえれば事前放流にも使える後期放流にも使える
発電ルートの放流設備があれば最高。

今回の防災操作のハイドログラフトハイエトグラフです。
深刻な渇水の後に既往最大の降雨が来て渇水解消。
貯水位が高いままで治水容量が十分確保できていない中
記録更新されたばかりの既往最大をさらに上回る雨が襲来したけど
完ぺきに抑え込みました。
これが今回紹介する森吉山ダムの活躍です。
◆

お腹が膨れた後、渋谷に到着。
東京カルチャーカルチャーの前にスタッフ集合。
お約束の一名遅刻でしたが着々と準備が進みます。

お客様にお土産の数々。
日本のスーパーゼネコンの皆様
ダム建設に関わる会社の皆様からのプレゼント。
すんごい量www

今年は物販がとっても充実していました。
実業之日本社様とマニアパレル様
くり様のお手製ダムグッズに日本ダムアワードからの物販もありました。

そして美味しいと評判のカルカルダムカレー。
今年は予約で80食も出たのでスタッフには提供なし。
◆
放流賞にノミネートされたのは
・福島県 新宮川ダム
・仙台市水道局 大倉ダム
・東北地方整備局 四十四田ダム
・関東地方整備局 五十里ダム
・滋賀県 青土ダム
・東北地方整備局 湯田貯砂ダム
・関西電力 大井ダム
・高知県 和食ダム
大倉ダムの桜と放流が美しいし
湯田貯砂ダムのライトアップがやっぱり美しかったのですが
大井ダムは課金して特等席で堪能しましたのでやっぱりここかなと。
低水管理賞にノミネートされたのは
・東北地方整備局 鳴子ダム&東北農政局 岩堂沢ダム
・兵庫県 栗柄ダム
・東北地方整備局 胆沢ダム
とにかく大変な渇水で特に東北は災害級であったにもかかわらず
各地に整備されたダムが全力で頑張ったおかげで
農作物はなんとか無事に生育できました。
7月の少雨が極悪でした。
イベント賞にノミネートされたのは
・北海道新得町5ダム
・関西電力 小牧ダム
・中部地方整備局 丸山ダム
・中国地方整備局 殿ダム
・中国地方整備局 八田原ダム
イベント賞の北海道新得町5ダムで勝利した屈足ダムを管理している
電源開発様の上士幌電力所でトロフィーに当たる大皿を拝見してきました。
八田原ダムの綱引きはスライド最後のリスト作成に
一番時間がかかったというのが面白すぎました。
作成の助けになったのが今年20周年を迎えるDamMapsでした。
当日は作成者の高根たかね様がお越しくださっていたので嬉しかったです。
洪水調節賞にノミネートされたのは
・福岡県 ます渕ダム
・東北地方整備局 森吉山ダム
・九州地方整備局 緑川ダム
です。
ます渕ダムでペンネの妖精しか印象に残らなかったという声を現地で聞きました。
森吉山ダムはSIPの説明とかがもっと時間をかけないと伝わらないのではと指摘されました。
まぁ、そうですよね…
そして緑川ダムの我慢はホントにすごかったです。
結果
放流賞 大井ダム
低水管理賞 胆沢ダム
イベント賞 殿ダム
洪水調節賞 緑川ダム
ダム大賞 胆沢ダム
おめでとうございます♪
やっぱり渇水で頑張ってくれたダムが大賞に選ばれたことが
令和7年らしさだなと思いました。
ホントにみんな補給、頑張ってくれましたから。

無事に終わったら打ち上げです。
肩の荷が下りて羽根ぱたぱた。
ということで今年も日本ダムアワードは無事に終わりました。
とにかく程よい雨と雪で渇水が解消するようお祈りです。
翌日

朝から、帝都で大好きな場所のひとつ、新宿御苑に。

自分にお疲れ様ランチは神保町のアルカサール様のハンバーグでした♪
レアハンバーグ、ホントに美味しいのです。