大城池 見学 その1
2020/6/21 更新
料金がとてもお安くなりました明石海峡大橋を渡って淡路島に来ています。
今回目指しているのは鮎屋川です。
山の中に鮎屋川ダムが見えてきました。
満水のようです。
全開で固定されたゲートの下をさらさらと越流中。
でも鮎屋川ダムは行き過ぎて更に上流に移動です。
到着しました。
今回の目的地、大城池です。
到着して一番最初に目についたのはダム名のプレートと
「あそぶときはちゅういしましょう」という注意書きと
その横にある鉄梯子。
珍しいなぁ…
よく見られるのは、問答無用で
あぶない!! 遊ぶな危険!! 立入禁止 釣り禁止
等の禁止看板が多いのですが
注意したら遊んで良いらしい。
かなり山奥なので訪問するのが大人ばかりで
子供が少ないせいなのか、理由は分かりません。
そして梯子の向こうは貯水池側にどうなっているのかとのぞき込んだら
いきなり萌え萌えの素敵な物が目に入ってきゃーーっ!!っとなりました。
石積型枠から柱石が並べられていて階段状になっていたのです。
素敵素敵素敵♪
貯水池側の勾配を見てみました。
貯水池側の堤体は石張です。
波浪による浸食を防ぐための物で止水のための物ではありません。
天端は未舗装ですが広々としています。
貯水池側にコンクリート製のパラペットが立てられています。
下流側は少し勾配がきついです。
中腹に犬走りがあります。
小さい黄色のキク科の野草が堤体に一面に広がっていました。
現地にウォーキングに来ていた御夫人から
「今は半分くらい綿毛になってしまったけれど
もう少し季節が早かったらここは一面黄色の花で埋まっていたんですよ」
と教えて頂きました。
多分、コウゾリナだと思われます。
野草でおしゃれしてくれる大城池。
そして吃驚するのはちゃんと歴史を記した説明板が立てられていたことです。
溜池としては確かにとても立派なものなのです。
しっかり建設中の写真に完成式典の写真があるのが嬉しい。
大城池は
堤高:30.6m
堤頂長:148.0m
総貯水量:104万7000m3
という、とても立派なアースダムなのです。
1923年(大正12年)着工、1928年(昭和3年)です。
ただ、ダム便覧では
堤高:35.5m
堤頂長:170.0m
総貯水量:94万6000m3
となっています。
微妙に違う…。
ただ、諸元データが何度か変わっているようなので
どこから出てきた数字でアップデートされているのか気になるところです。
とりあえず最新版のダム便覧ではこの数字。
こちらが完成したときの式典の写真です。
とても広々とした天端です。
奥に取水塔が見えています。
左岸から撮った写真なのですね。
現在はありませんが管理所のような建物もあったことが分かります。
右岸側の道を上流に進むと
萌え萌え階段がこんな風に見えてたまらない色気です。
お洒落だなぁぁ♪
右岸側にはしっかりしたコンクリートの壁が立っています。
余水吐の越流部の側壁です。
右岸側の道に立っている大きな石碑は大城池の石碑ではなく
造林事業の記念碑でした。
取水塔の周囲はしっかりとフェンスで囲われていました。
木も茂っていてちょっと眺望が悪いです。
余水吐の越流堤が見えました。
直線の越流堤です。
天端の方に戻って取水塔を見たところです。
中々の水位なので弁室だけ水面に浮かんでいるようです。
実際はかなり深いところまで塔が伸びているそうです。