沈堕ダム 見学 その5

上流側から見た沈堕ダムです。
こんな風になっていたんですね。
水が美しい表情を見せるように細かい工夫が見られます。

堰堤横まで続く階段にも下ろしていただきました。

擬岩と自然石が瀬のように配置されたエプロン。
本当にもう少し滝が崩れたらダムが崩れるところだったんだなと
その距離にドキドキします。

これが沈堕ダムの取水口です。
現在はここから数km下流にある沈堕発電所まで水を送っています。

川幅いっぱいに延びるダムを超える水は石積の表面を超える時に優しい表情に変わります。
エプロンを走る水は配置された擬岩や自然石で平坦になることなく滝に向かいます。
そして大きな擬岩で11条の滝が再現されました。
補強工事にあたり、九州電力様は7つもの案を出して検討を進めたそうです。
ひとつひとつについて、対策工事の効果、施工性、景観が検討され
最終的に現在のデザインである
ロックボルト・一部モルタル吹付案が採用されました。

ここを訪れた人がその美しい姿に思わず足を止めて見入ってしまうような
郷土の自慢になる素敵な風景ができました。
ダムがどこにあるかは教えられないと分からないけど
ダムがあるかどうかは一般の観光客にはあまり興味のないことでしょう。
モデルになった雪舟の「沈堕爆図」
それはずっとずっと下流、今は見えない消えてしまった風景です。
ダムが造られた頃には既に確認のしようもない昔の風景でした。
個人的にはこの美しい滝は崩れていく運命だったのに
自社のダムを守るだけではなく滝も守ろうと工事を進めてくれた
九州電力様の決断をたくさんの人に知ってほしいです。
白水ダムも綺麗だけど沈堕ダムのこの美しさももっと全国区になってほしいな
大分県に来たら白水ダムと一緒にここも必ず見てほしいと思った沈堕ダム見学でした。