別子ダム 見学 その2


堤体が道路より下のほうにあるので天端へはこの階段で行くようです。


対岸にはボートとインクライン。
道路は多分あると思いますが管理道路でしょう。


一段と狭いところに道路からはみ出るようにして
立てられている管理所。
無人です。


別子ダムは住友共同電力の堤体です。

もともと別子銅山の電力を賄うために住友が作った電力会社です。
社名は土佐吉野川水力電気株式会社(大正8年)
 ↓
四国中央電力株式会社(昭和7年)
 ↓
住友共同電力株式会社(昭和18年)
と変わっています。

戦前のダムとしては全国でも4番目の高さを誇った
高知県の大橋ダムは昭和15年にできた堤体で
四国中央電力株式会社が作りました。

企業が自社のために発電施設を有するというのは鉱山では良くあった事ですが
これほど大きな発電ダムまで持っているという例はまれです。
現在は愛媛県の東予地区を中心に電力を供給しています。

米国などでは企業が自社ダムを持つというのは当たり前なのですが
日本では少ししかありません。
鉄道会社や鉱山、製紙会社などがわずかに所有するのみです。


電信柱にこのとおり
住友のマークが入っております。