旭ダムSBT 見学 その1

2024/12/21 更新

関西電力様の保有する揚水発電所は

京都府の喜撰山発電所
上池:喜撰山ダム 下池:天ヶ瀬ダム  純揚水式で 昭和45年1月竣工

兵庫県の奥多々良木発電所
上池:黒川ダム 下池:多々良木ダム  純揚水式で昭和49年6月竣工 平成10年 増設

奈良県の奥吉野発電所
上池:瀬戸ダム 下池:旭ダム  純揚水式で 昭和53年6月竣工

兵庫県の大河内発電所
上池:太田第一~第五ダム 下池:長谷ダム  純揚水式で平成4年10月竣工

の4か所です。

瀬戸ダムは昔、見学ツアーがあったのですが
紀伊半島大水害の後くらいから、ツアーはなくなってしまいました。
なので、一番、一般の人の写真が少ないのは瀬戸ダムかと思います。


瀬戸ダムと揚水発電をしている旭ダムの説明板です。


ぐっと下流側にオーバーハングしているドームアーチです。


左右非対称で堤体は左岸側が長く右岸側は短いデザインです。

堤体自体は横の道路から見ることができるのですが
天端は立入禁止で、だれがどんなカメラをもって現地に行っても
同じアングルでしか撮れないし姿を拝めないというダムです。


しとしと雨が降る中、旭ダムに到着しました。
いつものビューです。
左岸からこの姿しか見られない旭ダム。


立ち入り禁止区画の外側をじりじりカニ歩きで移動すると
二条のバルブまでは見ることができます。
河川維持流量を補給するホロージェットバルブです。


ゲートはクレストに3門。
ラジアルゲートですがとても綺麗に下流に出っ張ることなく
堤体に収まっている点に目が行きます。

旭ダムと同じドームアーチの天ヶ瀬ダムもクレストゲートが
綺麗に堤体に収まっている感がありますね。

放物線アーチの真名川ダムはラジアルゲートの支点のアンカレージが
下流側に張り出した架台に固定されているので
アーチダムのクレストラジアルゲートでも全然違う顔になります。


雨脚が強くなってきましたが水位標は撮らねば。
この日はEL449m位でした。

発電用ダムでは水位標が利用水深で書かれていることが多いので
ELで併記していただけるととても嬉しいです。
川の防災情報はELですから利用水深と頭の中で置き換えるの一手間なのです。


がばぁっっ!!!と下流にオーバーハングしているドームアーチですから
水位標も細かく分かれて選択取水設備の壁につけられています。


本日の見学会の参加メンバーが全員揃いました。
雨脚が一段と強くなっておりますが普段は進むことができない
天端への通路の扉が開いております。


旭ダムの銘板御近影。


ついにこのきわきわから旭ダムを見せて頂くことができました。

うっわーー
予想していたよりドームっぷりがすごい
真っ白な中央と両岸の苔コンクリートのコントラストすごい
オーバーハング感が半端ない
さすが日本最後のドームアーチ♪♪


上段キャットウォークへ続く巡視路の階段も長ーい。
旭ダム、堤高86.1mですから天ヶ瀬ダムより背が高い。


天端の左岸貯水池側の地山です。
灌木がもさもさしていました。
ここまで浸かることはあまりないのかもしれません。

この地山を見ると、なんでアシンメトリーなドームアーチになったのか
少しイメージしやすくなりました。
右岸側は急傾斜、左岸側が右岸に比べれば緩傾斜だったようです。


天端にそろそろと進みます。上下流ともにパラペットではなく
パイプタイプの高欄でした。


天端に来てちらりと見えてきたのが副ダムです。
なんかかわいい曲線が見える♪


かっ 可愛い♪
くるりんとした可愛らしい副ダム。
水抜き穴から出ている水もふわっと扇形に広がって素敵♪


先ほど見下ろしていた左岸の巡視路階段の踊り場です。


まだ天端に入ってすぐのところです。
ゲートにもたどり着いていませんがもうあっちもこっちも
見たいところが多すぎてあわあわしております。