青下第三ダム 見学 その1

2018/1/11 更新


大倉ダムを見学した後に連れてきてもらったのは仙台市の歴史ある水道水源
青下ダム兄弟の青下第三ダムです。

何度もお越しになっておられる炭素様は
すっと車を止められましたが周辺に観光看板とかの類もないし
これは知らなかったらまず探すのに苦労すること間違いなし。


ここを通っていいんかなと思う農道のようなルートをてくてく進むと
何か見えてきました。


おお!青下第三ダムに到着しました。


登録有形文化財です。

  青下第3ダム
完成/昭和9年
所在地/青葉区大倉字前原
特徴等/青下の三つのダムの最上流に位置する
堤長60.4m、堤高15.15mの玉石コンクリート造玉石貼の越流式重力ダムです。
第2ダムとの満水差は約18mあります。
※青下水源地は「近代水道百選」(昭和60年)の一つに選ばれています。
    仙台市水道局

と書かれています。

青下第三ダムは一番古い設計時の資料では16.760mで計画され
最終案として15.15mという記載があります。
ダム便覧に採用されている数字は17.7m
大ダムの台帳では19.0m
調べている最中にもうどれがほんとか分からな〜い!となったけど
登録有形文化財になった時にきちんと調べられているはずですから
15.15mで正解かと思います。


「あ・・・」
「水が・・・」
「なんで抜水してるんでしょう…工事か何かしているようには見えないけど」
「それらしい表示も何もなかったですねぇ」

滅多にない水道水源のすっからかんダム湖。
吃驚しつつ、じりじり近づく。


堤体の上に半分だけ設けられている管理橋です。


越流部はてっぺんだけコンクリートで滑らかに覆われていますが
その下は玉石の谷積みです。

導流壁も見事に玉石が並べられたコンクリート壁になっています。

メイソンリーフェイシングの話題が出た時に
ダム仲間でもたくさんの人が青下第1〜3は凄いと仰っていて
ファンがすごく多い理由が現地にきてわかりました。
これはファンクラブがあってもおかしくない造形美です。