令和6年 温井ダム 見学 その3

所長様から、午後にはクレストゲートの動作点検作業がありますよと教えていただきました。
北九州のダム好き様も私も、全く点検があるとか知らないで事前情報なしでやってきていたので
ちょっとあわあわしましたが落ち着いて撮影ポイントを検討。


そしてお昼ご飯はどこがいいですかとお聞きしたところ
北九州のダム好き様と所長様のお二人からおすすめされたのが
こちらのきっちん・たまがわ様。


お昼時でお客さん多かったです。
どこに座ろうかなと思っていたらお庭の素敵な席が空いていたので
こちらに決定。


そしてカメラを構えると温井ダムのクレストゲートと
さっき中から覗いていた窓がばっちり見えました。
越流頂とゲートハウスの隙間から下流の緑も見える。
これはなかなかすごいビューポイント。

洪水期にクレストゲートが引き上げられて全閉になっているときは
ここから扉体が見放題♪


夢中で写真撮っているとランチが到着。
ご飯のお味噌汁にデザートもついてて豪華~♪

美味しかった。
お腹ぽんぽん♪


満腹になったところでビューポイントをチェックしていると
天端中央を真向きから眺められる展望台より
水没の碑広場の方が堤体に近くて見やすいことがわかり
ここから撮影することにしました。


あれ?
もしかして、もう動き出してる??
3番ゲートがわずかに両側より高い。


凄くゆっくりなので望遠で見ていても
じわーーーーっとしか動いているのはわからない。
でも確実に動いています。


そしてこの点検作業をじーーーっと監視しながら
至近距離で撮影を頑張ってくれた方がこんなところにいらっしゃいました。
この時の様子は温井ダムの「X」のポストで確認できます。


3番ゲートに続いて2番ゲートも動き出しました。
扉体に隠れていたところには縞々模様が。


左岸にある最高水位を示すの赤い水位標。
そして全閉のクレストゲートの越流高。

これを見たかったんです。

まさか、偶然、点検日に会いに来て遭遇するとは思っていなかったので
とんでもなくラッキーでした。

北九州のダム好き様は頑張って動画記録もトライしてくださいました。
ありがたいありがたい。


天端高欄の下ぎりぎりまでつけられている水位標。


試験湛水の時の最高水位はEL381.0m。
そして設計洪水位はEL383.5m。

ここまで貯める
ここまで耐える

クレストゲートの放流能力は2000m3/sです。
非常用洪水吐としてオーバーフローでそれだけの水を吐く事ができます。


しかし、もし大災害で電源喪失した時には
未曽有の降雨で設計洪水位を超過する可能性が出たときには
最後の手段としてゲートを開くことができます。
これによって最大で3100m3/sまで可能な設計になっています。

非常用洪水吐から越流し初めてもそれはダムとして機能を失ったわけではありません。
貯水池に入ってくる量と出る量を同じにしてもそれはコントロールされている状態です。

非常用洪水吐から水が出ていても貯水位が上昇している限り
下流に流れ下る洪水はカットされている状態です。

真に怖いのはオーバートッピング。
コントロールされていない水が堤体を超えて流れ出している状態をいうのです。

コントロールされていない水がダム下流に押し寄せないように
最後の最後まで頑張るために備え付けられた覚悟のクレストゲート。

温井ダムは美しい、カッコいいだけではなく
ここまで突き詰められた治水へのスピリットを見られるダムなのです。

改めて工事誌を勉強して、多くの方の推しダムになるのがわかった気がしました。

突然の訪問で対応してくださいました管理所長様
一緒にきゃいきゃいしてくださいました北九州のダム好き様
ありがとうございました。