長安口ダム再開発 その1
2022/10/21 更新
工事中からずっと魔改造と呼ばれ続けていた
長安口ダムに会いに来ました。
ダムを一番綺麗に撮れる所とは
下流側から堤体を監視しているCCTVカメラの足元であるという
お約束に従い、定位置に陣取るCCTVカメラの傍へやって来ました。
うわぉ!!
凄いな。
ホントに魔改造だな。
すごくかっこいいな。
アシンメトリー極めたな。
こちらは2008年に撮影した写真になります。
灌木が茂ってよく見えません。
那賀川総合開発の一環で徳島県が建設した長安口ダムは
1956年(昭和31年)に完成しました。
国土交通省に管理が移管されたのは2007年(平成19年)です。
国土交通省に移管されてすぐ再開発事業が計画されます。
長安口ダムには建設当時に想定した3倍にも達する土砂の堆積が進行しています。
昭和30年代で多かった、クレストゲート+低水位放流管(バルブ)だけで
中低位のオリフィス、コンジットゲートといった放流設備を有していないこともあり
堆砂が進行しやすい堤体デザインではありますが
台風もよくやってきますし、堆砂はダムの宿命。
経年黴色風格マシマシコンクリートに
新設ピッカピカ真っ白コンクリートに
ペパーミントグリーンの減勢池の水が素晴らしいっ♪
ちょっと、魔改造でかっこよくなりすぎではっ♪
堤高は85.5m。
堤頂長は200.7mの重力式ダムです。
再開発で堤体に手が加えられたのはこの右岸側です。
高い導流壁の向こうには新設ゲートがあります。
ちらり。
一番下までは見えていませんが
こちらの通称・川側ゲート、N0.7ゲートは
ある項目で日本一の記録を更新したローラーゲートです。
このゲートのお話を色々お聞きしていたので
会いたい欲がどんどん膨らんでやってきました♪
左岸の減勢池横の壁の高さもすごいです。
また天端からしっかり見なくては。
右岸側でぽっかり口をあけて目立っているこのトンネルは
仮排水トンネルかな?
河床にこんな形で砂州ができているので
まるでここから排砂したかのようなビジュアルですが
そんなわけはない。
しかし多目的ですがこのクレストにずらりと並ぶローラーゲートが
丸山ダムや佐久間ダムとおなじ空気を醸し出しているのでとても素敵。
新設ゲートは固定ゲートと可動ゲートで1門を形成しています。
山側ゲート、ここからはちらりとしか見えません。
しかしものすごい深さの減勢工です。
これも天端からしっかり見なくては。
という事でCCTVカメラの足もとから移動してきました。
貯水池横の管理所と資料館の間の駐車場に車を止めました。
管理所に向かうルートを通って天端に向かいます。
堤体の左岸側に到着しました。
この日の水位はEL221.5mくらいでした。