令和4年8月 安威川ダム その2


仮排水トンネル呑口と、長々と寝そべっている網場のフロートです。


貯水池側は下流側とロック材の間詰めが違うのです。
こちらは波浪を殺す役目を求められますので
間詰め材は下流のリップラップの陰影をはっきりさせる深さに
きっちり平らにハンマー成形というプロセスは無し。
それでも十分、綺麗だと思いますが。


天端にはリップラップから少し間を開けて巨石をぴったりくっつけて並べました。

直下から見上げた時に、天端がいきなりロック材の並びから別の人工物の並びに変化して
ここから天端ですよという境界をはっきりさせないようデザインされた天端高欄巨石なので。


まだ天端の舗装は終わっていないようです。
しかしこの角度で見ると余盛がすごくわかりやすいです。
堤体中央が高くなっているのがばっちりわかる。
いいですねぇぇ♪


コンクリートプラントももうここだけになりました。
まだまだコンクリートが必要なところがあるようです。


桑原大橋の端、フェンスが高くなる手前の路側帯から通行車両に気をつけて
全体がよく見えるところに蟹歩き。
天端と洪水吐全景 常用洪水吐吐口とデフレクター
巨大な減勢池と副ダム、利水放流設備と仮排水トンネルの吐口まで全部見える。


常用洪水吐の三角デフレクターのアップ。
ぴーん!!
角、ぴーん!!


副ダムの下にちらりと見えているゲート。
利水放流管の吐口です。


割りと目の細かいフェンス越しにズームしても
全く問題なくフォーカスしてくれるのでストレス少ない。
ホントにすごいなこのP1000って。


まあるい管の端を四角い扉体で
 んっ!! と塞いでくれていました。
河川維持流量はここから補給されます。


かっこよく出来上がった洪水吐♪


巨大な副ダムと利水放流設備。


管理所の建屋。
ホントに周辺に溶け込むNBカラーで
徹底的に装飾を排して地味なカモフラ仕様でほれぼれします。
利水放流設備もそうですがカモフラージュで
ものすごくデザイン性が高いと個人的に思います。


そして安威川積みのリップラップは今日も美しかった。


このリップラップが積み上げられ、整えられ、間詰めされるプロセスを
見学したり体験させていただいたりしているので
アップで見ているとその時の情景が目に浮かんできます。


新しい展望台ができて
上流にはダム公園が整備中です。

令和4年9月5日、ついに試験湛水が始まりました。

無事に試験湛水が終わって竣工式が開催されるのが今からとても楽しみです。

でもT1919襲来で一晩で水位が54mも上がった八ッ場ダムみたいな
壮絶なエピソードはいらないので普通の雨で水がたまるようにお祈りです。