小渋ダム減勢工特別見学会 その4


ほぼ真向きの下から見るクレストゲート。


見るもの全部楽しい中、現場の案内の方の許可を得て
減勢池ランチ。
正確には朝ごはんだけど。
もぐもぐ。


次々見学者の方がお越しになります。
午前の部が終わったら一度、見学者全員天端へ。

何回でも入ることはできるので
午後からも夜の部も入りたい人は何度も足を運びます。


佳様と二人で右岸の展望台まで歩いてきました。


展望台から見下ろす小渋ダムです。
薄い…。
ホントに薄い。


少し開いているコンジットゲートの点検のために
貯水池側のコースターゲートが片方だけ下ろされているのも見えました。


統合管理所のある左岸の高台から見る堤体がかっこいいと聞いて
写真を撮るべく敷地に入らせて頂きました。


管理所の影が堤体に落ちていて左岸側が少し見辛いですが
しばらくここからじーーーっと堤体を見ていました。

難しい…
普通はコンクリートにつく黒カビでどこがオーバーハングしているか
どこが雨にぬれるところか形状を観察できるのに
ある程度の高さから下は全部小渋シルトでコーティングされていて
物凄く曲線の判別が困難…

やっぱり何とかして設計図とか文献調べるしかないなぁ…


小渋シルトコーティングすごいです。


堤体をバックに事務所長様と管理課長様と記念写真撮ってもらいました。

管理課長様はなんとダムカード配布が始まった年に美和ダムにおられて
朝一番にダムカードをください!! ともらいに行った自分に
最初のダムカードをくださった方でした。2007年の事です。
印象深かったようで自分の事を覚えてくださってました。
嬉しいなぁ♪嬉しいなぁ♪


そして夜の部、ライトアップされた小渋ダムです。
最近の流行りのカラーライトではなく実直な管理用照明です。


天端高欄の照明も点灯しました。


天端から見下ろしてあまりにも異質な画にわくわくが止まらない。

普段、そこには水がたまっていて静かな水面しか見えないところ

水が無くなっているだけでなく底に人がいっぱいいる

しかも晩秋の凍えるような寒さの中、夜のダムにこんなに人がいる

煌々と照らされたコンクリート広場から笑い声が堤体に反響して天端に届く

なんという非日常。
ダムにおいてすら信じられない非日常感。


その非日常の中に自分も参加。

楽しいよう。
楽しいよう。
見知ったダム仲間がいっぱい。
始めて御挨拶するダムファンの方もたくさん。
楽しいよぅ。


水鏡の夜景堤体をこの場所から撮れる日が来るなんて
もう色々信じられないイベントで感動。


でも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。
定刻になり、みんな階段を上り、エレベーターで天端に戻ってきました。

見学会の終了です。


今までも堤体に引率なしで立ち入り禁止区画以外は
好きな所に行ってもよいという画期的な見学会等、個性的な見学会を
開催してくださった天竜川ダム統合管理事務所と小渋ダム。

点検のための抜水。
滅多にないこと。
折角だからこれをダムが好きな人たちにも見せてあげよう。

そんな素敵なことを考えて実行に移してくださる人が現場にいらっしゃる。
その事実がダム愛好家にはとてもとても嬉しいのです。

準備もとても大変だったと思います。
寒い中、週末のお休み返上で開催してくれることで
遠方からの愛好家も駆けつけることができました。

その心配りに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ダムに見学者を受け入れる様々なイベントについて
ダム管理に於いて一銭の得にもならない
職員の手間を増やすだけのお荷物
ダムカードでも職員の手を煩わせるのに
それ以上に本来業務を圧迫するようなことは開催無用
という声があることは知っています。

ダム管理者は見学したい者のためにもっとダムを開放すべき
見学者の発信で宣伝になるんだから見せるのは当たり前
という勘違いした品のない傍若無人な輩があちこちのダムでやってきた
振る舞いで管理者様がそういう印象を持ってしまったところも
少なからずあるのかと思います。

そんな中、小渋ダムは
こんなにも手を掛けて
こんなにも一生懸命に
遠方からの人も参加しやすいように心を配り
ありったけのホスピタリティでダムが好きな人を受け入れてくれました。

その気持ちに応えられるよう
ダムに対する感謝の気持ちを忘れないよう
見学させてもらうのがダム愛好家の心構えなのかと思います。

天竜川ダム統合管理事務所の皆様、ありがとうこざいました。
当日、現地でお会いしたダム仲間の皆様、楽しい時間をありがとうございました。
積載してくださった佳様、ありがとうございました。