安威川ダム リップラップ間詰め体験 その5

間詰め作業体験を終えて次の見学ポイントに移動です。
コアの上に歩道がマットで造られていました。

非常用洪水吐の擁壁には積み上げられていくロック材と接する部分が
ちゃんとチッピングでざらざら加工されていました。
つるつるすべすべのままだとロック材が寄り添いにくいですから。

貯水池側のリップラップを眺めつつ移動中。
貯水池側ではダム湖の波浪を消す効果も高めないといけないので
捨石でもよいくらいですがそこは安威川ダム、美しく仕上げてくださっています。

ぐるーーっと回って堤体下流側です。

仮排水トンネルお近づき。
建設中の最大出水ではこの半分くらいの水が出たらしいですが
それってものすごく怖い量です。
想像すると今、立っている場所なんかぶっ飛んでしまっているのでは…
と思うくらいの水量。

仮排水トンネルの横で着々と出来上がっている洪水吐水路を
真向きから見せて頂きます。

おおおお♪
副ダムも立派に立ち上がりました。

以前、貯水池の方にあったバッチャープラントは
堤体の成長に伴って解体されました。
現在のコンクリートはここで配合されています。
高品質の美しいコンクリート製造♪

堤体直下の現場です。
洪水吐水路の壁が良く見えます。

鉄骨足場の部分でどんどん壁が積み上げられています。
壁、高いですね。
常用洪水吐の最大放流能力は250m3/sです
非常用洪水吐の最大放流能力は1050m3/sです。
それだけの水を安全にコントロールして流すためにこれだけの壁の高さが必要ということ。

なんだか、やたらとカッコよさが際立っている部分がありました。
ここは完成してからも愛でポイントになる予感。

更に進んで洪水吐直下の構台に移動してきました。
これはすごいビューです。
完成してからもこの距離でこの角度で見るのは難しいと思います。

常用洪水吐の吐口の上でぴんぴんに尖っているデフレクターがでっかい!
目を凝らすと先ほど入れて頂いていた内部の灯りが見えていました。

ここでまたまた安威川ダムこだわり技術。
常用洪水吐の吐口の下に左右二つの段が
可愛く備え付けられています。
このシュートブロックは水流を分散させる効果があります。
そして段の間の隙間、スロット部分は速く流れていくので
プロックの上を流れる水と速度に差ができます。
その差で減勢池の中で発生しやすい渦を抑制し
水が綺麗に流下していくように模型実験で確かめられた部分なのです。

更に下にも同じ目的のシュートブロックが四個並んでいますので
試験湛水の時にはどんな水流が見られるのかなと
大変わくわくします♪

堤体の直下まで移動してきました。
安威川ダムは地域に開かれたダムでもあるので
この直下には車の侵入は制限されますが徒歩で来る人は誰でも来られるように
いずれ開放されるという計画です。
と、なると
堤高で国内10位以内に入る豪雪地帯の某ロックフィルダムの
リップラップでスキー滑走事件のようなリップラップに侵入するならず者が
出てくる可能性のありますのでその対策が必要になります。
険しい山で転んで怪我して動けなくなった人を救出するのに
大変な人手がかかるのと同じでロックフィルダムのリップラップで
転んで怪我する人が出たら助けに行くのも大変だし
もし頭部打撲とかで意識を失ったら命の保証がないです。
3mの高さから足を滑らせて頭部と左半身打撲で
火曜サスペンス劇場の死体の様な醜態をさらし
美しいダムガールに命を救って頂いた転落経験者の自分が言います。
皆様、どうか転倒・転落を甘く見ないようにお願いします。
1m以上は高所と認識。
という事で
リップラップに侵入を試みる、ならず者除けとして
ここには空堀を造る予定だそうです。
とても良い案だと思います。

先ほど、間詰め体験をさせて頂いていた場所で
プロの方が間詰め作業をされていました。
どれだけの忍耐が必要だろうか
夏の日差しの下ではどれだけ過酷な作業だったろうか
砂漠の遺跡発掘並みの作業ではないかと思います。
美しい安威川積みのためにありがとうございます。
バックホウの美技を披露してくださった方や
この間詰め作業をしてくださった方
皆様と頑張った現場の記念写真撮っておいてほしいです。
完成したらダムを作ってくれた皆様の写真が見たいです。
とびきりの笑顔で現場と一緒に映っている写真が見たいです。

天端の高さまであと7mという現場。
令和3年12月には天端の高さまで出来上がると聞きました。
来年には試験湛水開始です。
完成間近の安威川ダム。
ワクチン接種が進んでCOVID-19が少し勢いを落としたこの秋に
たくさんの方に会いに来てほしい安威川ダムです。
こだわりにこだわった美しいリップラップを愛でてほしいと思います。
是非、感染対策万全でお越しください。