鶴田ダム再開発事業完成記念式典 その5


右岸下流にはロックボルトが一面に並んでいて
美しいタペストリーのようです。


左岸の発電所の周囲は以前とあまり変わっていません。
昔からその段々がカッコいい。
昔の水圧鉄管はもっとカッコ良かったけど。


この日撮った写真で一番お気に入りのアングルがこれでした。
コンクリート美の詰め合わせが撮れるアングルです。

◆ ◆


飛行機の時間までまだ余裕があったので
月野様に曽木の滝まで連れてきていただきました。


二回目ですがほんとにここの景色はすごいなと見とれてしまいます。

しかし今回見たいのはこの対岸の山のさらに向こう側。
大規模なのにこっそり潜んでいる曽木の滝分水路。


発電所取水堰越しに対岸を見てもさっぱりわからない。
巧妙にカモフラージュされている。

なんでもあまりに美しく溶け込んで自然と見分けがつかないほどなので
土木工事として初のグッドデザイン賞を受賞したらしいのです。

ダム本体や管理所周辺整備がグッドデザイン賞を
受賞したというのは前例がありますが
水路を形成する土木工事でグッドデザイン賞ってすごすぎる。

詳しくは九州地方整備局川内川河川事務所の曽木の滝分水路のページをご覧ください。


月野様の勘を頼りに分水路が見える場所に移動してきました。

ナチュラル過ぎて
元の地形知らないし
ほんとにここが分水路の上流端なのか不安になるけど
ここで間違いなし。


今は雨水の貯留以外に流水はほとんどないけれど
水位標が立っています。


一番上の目盛りは5.0m。
どこまでの水位が上がるのを想定しているのかと怖くなりますが
平成18年7月豪雨の時の曽木の滝の映像を思い出せば
ここまで上がると計算されたのも頷けます。


これが曽木の滝分水路ができる前の、豪雨時の映像です。
すさまじい水量と水位であることが分かります。


もうすこし分水路が分かりやすいところがあるはず…と
さらに探したところ階段を発見しました。


正解。
ここが分水路見学の定番ポイントです。


見れば見るほど
横のフラットな部分はともかく
水路部分があまりにもナチュラルで
本当にもともとこの地形だったのではと思えます。


でもきちんと勾配が付けられていて確実に押し寄せた水を
安全に流下させる能力を備えているのです。

分水路すごい!!

◆ ◆


あの豪雨が川内川流域にもたらした被害
155時間50分に及ぶ鶴田ダムの洪水調節

今日の式典には歴代の鶴田ダム管理所の所長様もお越しでした。
地元のさつま町をはじめ流域の市町村長様がお越しでした。
あの災害時に救助を頑張ってくださった自衛隊の方もお越しでした。

みんな待っていたはずです。
鶴田ダムが強くなって帰って来る日を。

真っ白な新設部分と対照的な黒い既設堤体。
そのコンジットゲートのデフレクターにはバトルダメージが残っています。


人のために生まれたダムとして
人のために働き続けるダムとして
たくさんの人から
心からのお祝いが届いた
鶴田ダム再開発事業完成記念式典でした。

皆様もぜひ、強く美しくなった鶴田ダムに会いに行ってください。

 

お土産


鹿児島に行ったら知覧茶買わねば。


鶴田ダム♪