鶴田ダム再開発事業完成記念式典 その2


駅前のロータリーには曽木の滝を示す案内標識もありました。


そして昨日から気になっていたんですが
出水市、“鶴”押しなんですね。
昨日、夕食を食べている時もバックボードに鶴の文字の入った名前のお酒が
なんと多いことかと思っていたのです。

ツル観光周遊バスって…。


と、駅のホームを見たら巨大な鶴の像が立っているし。

鶴は鶴でも私が行きたいのは鶴田ダムです。

と、駅前ロータリーをうろうろしていると
九州のダム仲間、月野様が愛車で到着。
こじんまりと積載してもらいました。


鶴田ダムに行くまでの間にある
メイソンリーフェイシングのローダムに立ち寄って頂きました。

寒い寒い朝らしく川霧でまるで温泉のよう。


ピント合わせにくいですがこの通り、美しい石張堰堤なのです。


魚道も綺麗なんですがやはり温泉にしか見えない。


どんどん鶴田ダムに近づいてきまして
本日の式典のために堤頂道路が通行できないお知らせ看板が現れ始めました。


もうすぐ、もうすぐ鶴田だね〜とわくわくしていたら
下流真向きのポイントに到着。

やった!
朝日があたり始めてる
おはようの顔だっ
おはよう!! 鶴田!!

わー
めっちゃカッコ良くなったねぇ
元々かっこいいのにさ〜♪

その新設常用洪水吐の水路と導流壁のフォルムがたまんないよ
こんなに強くしてもらってほんとによかったねーっ

この前に来たのは2017年の11月でした。
まだ副ダムや導流壁の工事が続いていたころです。


左岸下流のでんぱつ様の発電所。
この水圧鉄管のつけ替えられた位置を見て
鶴田の洪水調節容量が7500万m3から9800万m3
増えたのだという事を感じられるのです。


まるでビスケットのように見えているのは
堤体に設けられていた構台の柱の跡です。


そして今回の再開発で大変目立つ所に出現し
他の重力式ダムで見たことのない造形物で
その正体がわからないという声、多数の
この天端にくっついた三つのブロック。

これは新設の常用洪水吐の制水ゲート操作室なのです。
常用洪水吐のコンジットチューブ内を点検などでドライにしなくてはならない時に
貯水池側で蓋をしてくれるのが制水ゲートです。

ゲート室っぽくないお洒落デザインだから余計、疑問符が飛ぶのだと思います。


既設堤体もエプロンの角度、水叩きまでの勾配が変わり
シュートブロックの設置など色々様子が変わっています。


でもとにかく大迫力なのはやっぱり新設常用洪水吐の導流壁です。
かっこいいなぁ〜♪


角度を変えて色々写真を撮っているときに
視界に妙なものが入りました。


フランシス水車????

隣のブルドーザーと比べると巨大な水車であることが分かってもらえると思います。

なんで

フランシス水車が落ちてるんだ!?

後でお聞きした所、これは対岸にあるでんぱつ様の鶴田発電所の水車ではなく
平成18年7月豪雨で被災した、この場所に近い公園で展示されていた
別の発電所の役目を終えた後の水車だったそうです。

公園の再整備が行われたもう一度展示をという話もあったそうですが
どこの自治体も予算が少ないので…。
という事でこの式典の後数日でこの水車は撤去・解体されたそうです。