千苅貯水池100周年おめでとう その3


よいしょっよいしょっ
右岸の道を天端の高さまで上ってきました。


そして門が開き、念願の千苅ダムの天端に立つダム愛好家。
ホントにここに入れる日が来るなんて幸せ♪


そして炭素様と一緒にまず食いついたのがゲート。

「これ・・・絶対、ストーニーゲートじゃないですよー」
「うんっ。自分で『日本のダム美』に書いておいて何だが
実際に見て、絶対にストーニーゲートじゃないというのがわかる」

「それ、どの文献に書いてあったんですかー」
「15年くらい前のweb記事の●●●●とか●●●●●●とか」
「絶対、実物見てないでしょww」
「書いてるの偉い先生やねんでっ!! そんなん怖ーてよぅ言わんわー!!
でも、なんで長年それで間違いですっていう声も上がってなかったんやろ…」

「でもこのゲートもあまり見たことないですねー」
「スピンドル立っとるしスライドゲートは間違いないけど
特殊過ぎてわからへん」

うんうん頭をひねっていましたが
疑問は後で水道局の専門の方に詳しく聞くことにして
まずは式典式典。


天端にはたくさんの貴重な写真や図面のパネル展示がいっぱいです。
これ見るだけでも時間がっ時間がっ!!

「夜雀さんっ、見るのは後でっ」
「ぁぃ…」

張り付き過ぎて叱られるなど。


でも下流を覗き込めばこれです。

なんて美しく立ち上がる堤趾導流壁。

下流から見ているだけではこの幅は絶対にわからなかった。
これだけの門数の水を綺麗にまとめるために
こんなしっかりと深く幅広く滑らかに造り上げられていたのだと感動。

ああこれは北海道電力様の一の沢ダムの右岸のようだ。
大分の白水堰堤の右岸の滑らかさに匹敵するかも。

ん?なんでみんな右岸なんだ?


ピアと同じ間隔で天端にブロックがはめ込まれた様な模様がはいっています。
装飾ではない何か。
気になる…。
で、でもまずは式典っ。


でもやっぱり足が止まる。

だってだってだって
あの千苅ダムの天端なんですから仕方ない。

見下ろせばなんて滑らかでタイトな堤体。
今の構造令の基準だったらできないパーフェクトなスレンダーボディ。
だからこんなに水流が美しいのか。
ああ、見ていたら時間が…。


すごく時間がかかりましたが取水塔に到着しました。
お出迎えは神戸市水道局のマスコットのひとり、一滴ちゃんでーす。


式典用に立派な台が登場。


中央に日本ダムアワード2018放流賞記念表彰盾
奥には丹生川上神社三社御朱印色紙
手前には丹生川上神社の絵馬
そして非売品の丹生川上神社手ぬぐいを垂れ幕のように飾り付けさせてもらいました。

程良く雨が降りますように
洪水になりませんように


一滴ちゃんに持ってもらっているのは当日の朝、作ってきた
「千苅貯水池 千苅ダム 100歳 おめでとう」パネルです。
今回はもう気持ちが入りまくりで色々準備させてもらいました。

式の司会はダム王子の琉様で王子らしい凛々しい進行。
選考委員代表で日本ダムアワード総合プロデューサーの
萩原雅紀様が残念ながらお越しになれなかったので炭素様がメッセージを代読。
そして放流賞のプレゼンターとして炭素様がお祝いのメッセージを披露されました。
千苅ダムに対する愛がこもったメッセージでした。

端っこの狭い所にいたので式の途中を撮影できなかった…。


放流賞のプレゼンターの炭素様から神戸市水道局の局長様に
記念表彰盾、お渡しでーす。
ぱちぱちぱちぱち。

この後、局長様からお言葉を頂き、無事に式典終了です。
一滴ちゃんも一生懸命、背後で頑張ったよー。


式典が無事に終わりましたのでいつも門扉の隙間から
望遠で見ることしかできなかった佐野藤次郎技師の胸像にお近づきに。

う・・・うう・・・
ここ、来たかったんだよぉ
日本のダムの礎を築いた土木技術者、佐野藤次郎技師の胸像

拝んでしまう。


そして左岸側の小高い山の上にあるのが丹生川上神社の分祀。

この千苅貯水池と丹生川上神社の御縁を
wDN-Kobeで神戸市水道局の松下様にお聞きしていたから
一生懸命、副賞を準備していたのです。


この小高い山になっているところは
元々、建設時には資材を運搬する索道の塔が建っていたところです。
その塔の基礎のコンクリートもまだ残っています。


みんなでお参り。
程良い雨が降りますように。
洪水は嫌。