土木遺産展2018 in 狭山池博物館 その1

2018/4/21 更新


桜が満開になり、一度も雨が降ることなく
穏やかに桜吹雪を迎えようとしている2018年の4月1日。

朝、仕事が終わってすぐ、いそいそと駅に向かっています。
お昼過ぎに大阪の狭山池ダムまで行かねばなりません。
電車に乗ったらうとうと。ここで睡眠時間確保。


到着しました。
狭山池博物館の2階ホール前。
開場時間一時間前到着。

本日は関西電力様から
「関西電力 殿山ダム 〜黒部ダムにも影響を与えた国内初のドーム型アーチ式コンクリートダム〜」
という凄い講演があるのです。

ドアの前に一時間前にも関わらず立って待っていたところ
たたたっと駆けつけてくださったのは
ダムマイスター仲間の佳様でした。

「隊長〜」
「わー♪来てくださったんですかぁぁ」
「はいー。ダムカレーも食べて来ましたよ〜」
「わ、わ、あれ、美味しいカレーだったでしょ♪」

「美味しかったですよぅ」
「あ、図録買ったのね」
「あつだむさんの分と合わせて二部買いましたー」
「下の展示見てきた?」
「凄かったです!!」
「だよねー。こんなにすごい資料展示した展覧会、なかなかないよね」
「どんなお話、聞けるんだろうって今からわくわくで」
「ふふふっ。事前学習するべく国立国会図書館で複写をお願いした
建設時と計画時の論文のコピーがここにあるのだーっ」

「わー♪」
「お勉強大事ー♪」

きゃっきゃっきゃっきゃっ
止まらないダムトーク。


入口に長い行列が形成され
予定より早く受付テーブルが出てまいりまして
会場開場です。


まだ始まるまで時間あるんですが
もうほぼ満席。
凄い人気の講演会。


今日、お話をしてくださるのは関西電力・和歌山電力部の松田様です。


始まりましたー。
まず最初に開式のご挨拶を大阪府の方から頂きます。


松田様、自己紹介写真でいきなり黒部のキャットウォーク写真。
現在は和歌山電力部に所属ですが最初は黒部にいらしたとのこと。
背後のH.V.B.すごい迫力。
羨ましい。


次に関西電力様の企業紹介。

スライドには本社ビル♪
power with heart ですよぅ♪

個人的には関電様の本社ビルてっぺんのLiv-Litが好き。
風の強さと向きを光で表わす事ができる照明設備。
クリスマス時期のイベント、タッチ・ザ・ライトを思い出して心がほっこりする。
東日本大震災の後、ずっと休止していたけど昨年末6年半ぶりに復活したのです。
嬉しいよぅ。嬉しいよぅ。


続いて登場したのは関西電力様の水力発電所の位置図!!
うわわわわ。
階下の土木遺産展の展示で関西電力様の
ハイダムが全部書き込まれた地図も迫力だったけど
水力発電所地図はさらに凄い!!

平成29年度3月の時点で
水力発電所数152箇所で最大出力822万5000kW
そのうち、揚水が4箇所で488万4000kW
一般水力が148箇所で334万1000kW
だそうです。
一般水力好き。
ベースロード大好き。

吹き出しで示されているのは黒部ダムと殿山ダムの位置です。


こちらは水力発電所の変遷の年表です。
まず最初に登場するのは
当然、国内初事業用発電所として登場した琵琶湖疏水・蹴上発電所♪
近畿の他では木曽川水系、黒部川水系、神通川水系、庄川水系に
水力発電所が設けられており、平均経過年数は69.7年という事で
みんなしっかり現役で電気を作り出してくれています。


海外事業の事例でいくつか紹介があったのですが
やっぱり気になって仕方がないのはこちらのラオスのナムニアップ1です。
この5月から試験湛水開始とお聞きしています。
パスポート持っていない&長期休暇が取れない、見に行きたいけど海外怖い。
しくしく。関西電力様のRCC見たいなぁ…。

このダムが完成したらラオスは外貨獲得ですごく潤うはず。
愛・地球博で見た展示でナム・グムダムについて書かれていたけど
ラオスにとって水力発電で稼ぐ外貨収入はすっごい割合らしい。

完成したらラオスのためにバンバン働いて稼いでほしいです♪

ちなみに逆調整池ダムの堤頂はラビリンス式とのこと。
ピアノキーにしなかったのは堤高がそこまで高くないからかな?
川の土砂の性質とかの要件で選ばれたのかな?
うう。
勉強不足でわからない。