桜の尾曾谷ダム その2
桜の海に旧・高津尾発電所の煉瓦と高津尾事務所の屋根です。
川面も見えていますね。
わりと深い谷で傾斜も急だというのが分かりやすいかと思います。
昨年来た時は夏草が茂りまくってうまく見えなかった部分が
こんなにきれいに草刈りされていました。
素晴らしいっ♪
堤頂にきっちり設けられたwave wallで間違いない♪
やっぱり尾曾谷ダム、120年前の英国標準設計・土堰堤の要素もりもりだ♪
尾曾谷ダムは1918年竣工なので今年100歳です。
草がきれいに刈られているので視界良好。
ダム湖の端に移動です。
上流端は水の流れがすごく早いです。
どんどんトンネル経由でお水が届いていますから。
今回来る前にいろいろ資料を読んで調べていて
うひゃっ♪となったポイントを撮影しようと足元注意で進んでいます。
こちらの導水トンネルの上に掲げられた扁額。
草が被っていますが書かれている文字は
「世百利」の三文字で間違いないとのこと。
そして注目すべきはここの文字。
なんと琵琶湖疏水の設計者である
田邊博士の筆による題字であったのです!!
うっすらと落款も二つ刻まれています。
凄いよ凄いよ♪
田邊朔郎博士の直筆だよぅ♪
拓本希望♪ぜひ拓本♪
尾曾谷ダムは新高津尾発電所の上部水槽。
左岸に走る水路は旧・流筏路であると教えて頂きました。
大きく蛇行し、岩場も多い日高川の木材運搬のために
水路を使ってショートカットできるようにと設けられたもので
排砂バイパスチャンネルではないのだそうです。
でもその思想にはきっと
120年前の英国の土堰堤の標準設計が盛り込まれていたと
見れば見るほどその気持ちは強まるのです。