安威川ダム岩盤清掃 その1

2017/2/16 更新

2014年9月11日
大阪でダム工学会によるwith Dam Night in Osakaが開催されました。


その時に取材にきたTV局のオンエアをカメラで撮っていたものです。
会場はオープンしたばっかりのグランフロント大阪でした。


会の最後にwDN-Osakaのために準備したダムビンゴを実施しました。


この時のビンゴの景品に
目玉になるかはともかく
関西人として笑いを取りたい気持ち半分
自分がやりたくて仕方がない気持ち半分
で、提案した景品が大阪府で建設中の安威川ダムの
岩盤清掃作業に参加できる権利
“安威川ダム岩盤清掃券”でした。


ダムファンならダムを愛でるだけでなく
ダムを造る作業にもほんの少しでも参加したいんじゃないかという気持ち。
それをちゃんと景品にして頂いて嬉しかったです。


そして2年が経過しました。

安威川ダムの工事は着々と進んでいるのですが
何しろロックフィルダムですからダムの底になる部分の面積が広い広い。

一般の人がダム作業にほんのちょっとだけでも関わらせて頂けるように
一般の人が作業に交じってもダム本体の建造に影響が出ないように
周辺の安全も全部考慮して準備していただけるまで
じっと掘削が進むのを待っていました。

そうこうしているうちに
“岩盤清掃に一般の人が参加する”という多分、業界初の試みが
重力式の八ッ場ダム建設現場に先を越されてしまったりしました。
その時の様子はデイリーポータルZの萩原雅紀様の記事でご覧ください。

まぁ、八ッ場ダムは重力式だし安威川ダムより岩盤掘削面積少ないし
工事の進行も早いだろうからこれは仕方ない。

安威川はまだかなーとじっと待つ。

◆ ◆


2017年1月ついに安威川ダム岩盤清掃のお知らせが届き
清掃実施日になりました。
しかしこの日、全国的に寒波がやってきて雪の予報が出ていました。

道路が凍結していてたどり着けなかったときに迂回する時間を考え
渋滞がなければ1時間少しで到着する距離なのですが
心配で心配で朝の6:30に自宅を出た結果…

現場の朝礼の時間に工事事務所前に到着してしまい
注目を浴びるのが怖くて雷魚のようにバックして
こっそり朝礼が終わるまで隠れました。

怪しすぎる…。

じーっと朝礼が終わるのを待ち
そろそろとJVの駐車場に侵入したところ
JVの方がたーっと駆け寄ってこられました。

「おはようございます。今日の岩盤清掃体験の取材の者なんですけど」
「はい。伺っております。こちらに車停めてください」

と、あっさり不審者通報されることなく現地入りできました。
よかった。


こちらが現場事務所玄関です。


駐車場の端の情報掲示板です。
これ、たくさんいろんな情報が入っているから見るの好き♪


こんなのありました。
現場で活躍する重機の種別が一覧表になっています。

ふぇぇ。
凄いな重ダンプトラック50tとか積み込めるの走ってるんだ。
プルドーザーも70tって… 
え・・これ・・車体重量?
積載重量じゃないんだな?
バックホウが120tとか書いてるし…

桁が大きいダム建設現場。


安威川ダム建設現場です。
凄く広いのでうんしょっよいしょっと働いている重機もちっこくしか見えません。
実際は凄い大きさの重機が走り回っています。


これは右岸の資料館横に展示してある説明図。
完成予想図とか湛水予想図とか色々あります。


これが標準断面図とダム諸元。
安威川ダムはロックフィルダム。
堤高は76.5mです。


上から見たらこんな形になる安威川ダム。
洪水吐水路は左岸側に設けられます。