御母衣ダム放流(後) その3


ドラムゲートがあがってる!!

全閉になってる!!

うっわー!!
これだけ御母衣に通っていても未だかつて見た事がない
第二洪水吐のドラムゲート全閉の姿。


何で上げてるんだろ。
ドラムゲート天日干しかな。
久しぶりに使ったから干してるのかな。

理由はわかりませんがとにかく珍しいのでハイテンション。

一週間前にはこれが働いていたのです。
お水流していたのです。

更に上の横越流式部分からはもちろん吐いていませんから
スキージャンプにはドラムゲートからの分だけお水が出ていたのです。

これは昨年11月に行った時の第二洪水吐。
水路にたまった土砂や落ち葉がありました。
コンクリートには茶色の苔やカビが生えていました。

今回の放流ですっきり流れました。


天端に移動します。
プランターの花もきれいに咲いています。
一週間前の雨は恐かったろうに。


そしてお水がこんなに濁ってしまいました。

大きな出水の後は仕方がありません。
どうしても水は濁ります。
そしてすぐに濁りは落ち着かないものです。

昨年9月に大変な洪水調節をやってのけた日吉ダムも
水の濁りが台風襲来前のレベルに落ち着きましたと
報告を出してくれたのが今年の1月下旬でした。

これだけ大きな貯水池ですから時間かかると思います。


そしてやつぱり天端に移動しても第二洪水吐ばかり気になる。


ピシッと立って全閉です。
ロックされているようです。

リベット打ちの扉体がお陽さま浴びてます。
押し寄せた流木がゲートの足元に引っ掛かっています。

御母衣ダムが竣工した時に作られてからドラムゲートは更新されていません。
50年以上前に造られたゲートは現役でした。


堤体直下から吹き上げる風は秋の気配で少し涼しいくらいです。

まだ洪水期。
でももう今年はこれ以上、土砂降りはいりません。
程よく降ってください。

そんなお願いをしても
人の暮らしを脅かす大雨はやってきます。

そしてそんな雨の時
山の奥深くでダムは頑張っています。

洪水調節をしないダムでも下流の水位を見て
各ダムに定められた本則操作、操作規則に則って放流します。

久しぶりに働いた第二洪水吐ドラムゲート。

放流は見られませんでしたが
きりりと立っているドラムゲートを見て嬉しくなった御母衣ダム訪問でした。