御母衣ダム放流(後) その1

2014/8/30 更新

平成26年8月は大変な天候で台風が二つもやってきたかと思うと
凶悪な前線が居座ったり各地で水害、土砂災害が発生し
なんとも悲しい8月となりました。

気象庁がHPで8月7日から提供開始した高解像度降水ナウキャスト。
X RAIN(XバンドMPレーダー)に加えてさらに細かいメッシュで
雨の降り方を見られるようになりました。

これは平成26年8月17日早朝の降雨の様子です。
全国から市町村まで拡大したり縮小したり凄く見やすいです。
市町村名の表示もできるしとても便利。

この日は岐阜県で高山市内の川が大変な水位になっていると
朝からニュースになっていました。

同日夕刻。
突然凄い写真が届きました。

御母衣が吐いてる〜!!

しかも第二洪水吐から放流してる〜!!

とんでもなく貴重な写真を撮って送ってくださったのは
御母衣の近くにお住まいのお世話になっている方です。

確かに8月になってから立て続けに台風が来て
中部の水不足も心配なくなったね〜とは思っていましたが
まさか御母衣が吐くほどの出水になるとは思ってもみませんでした。

以前御母衣に見学に行った時に
第二洪水吐は使わないと聞いていたので
まさかの稼働写真にホントに吃驚しました。


丁度、写真撮影された時間のX RAIN。
御母衣のあたりにも赤から黄色の雨域がかかっています。

しかし御母衣が吐くなんて信じられない。
あのスキージャンプから放流しているなんて自分の目で見たかったなぁ〜。

と、貴重な写真を愛でていました。



そして一週間後。

御母衣に来ました。

こっそり出かけようとしたら家族に見つかり
しかも運の悪い事に運転席を取られてしまい
ふてくされながらの道行でしたが
助手席に座っていますので写真は撮り放題。
少し便利。


うわわわわわわわ。
こんなに水位高い御母衣初めてかも。


堤体横のトンネルとスノーシェッドをぬけてカーブを曲がったら
正面に御母衣♪
この登場の仕方が大好き。


まずはMIBOROダムサイドパークに行きダムカードをもらう。
展示でお世話になった館長様に
先日の放流の日の事を聞きました。

やっぱり大変な雨だったけどなんといっても御母衣ですから
放流はしたけどそんなにすごい量ではなかったとのことです。

そんなにすごい量ではなかったって言っても
御母衣のスキージャンプから吐いている訳で・・・。
その日、ダムサイドパークに来た方は
貴重な放流を目にした大変ラッキーな方々であったと思います。

というのはR156で御母衣ダムのダム湖の端から堤体の少し下流までの区間は
雨量規制区間の指定があり、連続降雨量120mmに達したら通行止めになるはずなんです。
または2時間で60mmの降雨があった時。

でも高山が偉い事になっていたし
手が回らなかったのか事情はよく分からないのですが
当日、R156はこれだけの降雨があったけれど通行止めにならず
土砂崩れなどもなかったために普通に通れたらしいのです。

ああ、羨ましい。
生・御母衣放流見たかったなぁ。
仕事だったけど。


悔しがっても放流は見られない。

ふと気がつくと家族がいない。

映像資料大好きだからシアターにいるなと目星をつけて入ったらぽつんと座っていました。

自分は荘川桜のエピソードをみて
高碕総裁が画面に出るたびきゃっきゃうふふになっていましたが
家族は無表情。

このやろー
高崎総裁の英断を讃えないとは何事ー
と、ぷんぷん。

「凄いやろー 高碕総裁のおかげであの有名な桜が今も咲いてるんやでー」
「変なおっさんや」
「(怒) 高碕総裁の事を変なおっさんとは聞き捨てならーん!!」
「家でダチョウとかワニ飼ってたとか・・どう考えても変なおっさんやろ」
「・・そこか・・」
「ダチョウとか飼うって大変やであんな大きい鳥」
「そ・・そやな。・・・って、ちがーう!!高碕総裁はダチョウを飼ってようがワニ飼ってようが凄い人だったのぅ!!」
「ワニの尻尾つかんで楽しそうにしてたやん。変なおっさんや」

ああもう
ああもうっ!!
ぷんぷんが収まらない。