大滝ダム 試験湛水 その1

2012/4/6 更新

奈良県川上村に作られた大滝ダム。
国土交通省が作った多目的ダムです。

堤体は完成していました。
しかしダムとして働くために、仕事をするために
乗り越えなくてはならない最終試験、試験湛水の時に上流で地滑りが起きました。

地滑りが起きた土地にお住まいの方の移転と地滑り対策工事

2011年12月15日 二度目の試験湛水開始

長い冬を越え
降り積もった雪が溶けだし
ダム湖の水位は少しずつ増えてきました。

『川の防災情報』でダム湖水位をチェックする日々。
貯水位が95%に達さんとした3月中旬。

奈良県南部に季節はずれの降雨がありました。
ダム湖への流入はどんどん増えています。

各地のダムマニアが固唾をのんで川の防災情報に見入り
大滝ダムの貯水位を見守っていました。

いきなりサーチャージ水位に到達するのではと心配して現地入りした人もいたようです。


という事で、土砂降りの夜を超えた翌朝
実家に帰省する前に様子を見ようと大滝ダムに立ち寄りました。


満々と水をたたえたダム湖です。
でもこの水位でもまだ満杯ではありません。


連日の降雨ですこし暗い色の湖面。
水面には細かな流塵が網場を越えて堤体に吹き寄せていました。


この時の流入量は9.52t/s、放流量は2.60t/s、貯水位は95.2%でした。


朝一番の天端。
大滝ダムの特徴であるすっきり広々天端。

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水音が耳に届くのでわくわく天端横から見下ろすと
元気一杯、利水放流バルブから放流中でした。
夜の間の流入がかなりあったのでカスケードこと
計画水位維持放流設備が動いているかもと思いましたが
利水放流バルブで対応できたようです。