番外編 丹頂餅ダム その3
楽しい楽しい餅丸め。
しかし手の中の柔らかーいお餅を見ていると
何かしたくなる。
現場で私と同じ気持ちが湧いてきた方と目が合いました。
「造りますか」
「重力式ですね」
厚紙にアルミホイルを巻いてケースに入れます。
そしてもち取り粉(ここでは片栗粉)を全体にまぶします。
型枠にお餅投入。
バケット容量は100gくらいかな。
ケーブルクレーンでは無くお手手クレーン。
「杉の板で型枠作ってきたらよかったなぁ」
「おっきな鏡餅作れそうですね♪」
「来年は鏡餅用に型枠作ってきますかね」
「アーチ式ダム鏡餅は無理ですね〜」
「岩盤をどうするかと・・」
「うーむ。重力式アーチダム鏡餅なら作れますかね〜」
「(笑)型枠が難しいな〜」
打設完了。
みっちみちです。
養生中。発熱はしません。放熱しています。
養生している間にもどんどんお餅が製造されます。
これは黒豆餅。
薄くカットして焼くので丸餅にはしません。
ミドル級のし餅。
養生が終わったので型枠を外します。
型枠割れましたが順調に剥離を進めております。
出た!!
「・・・・」
「・・・・」
「これ、ダム以前に餅に見えないね」
「カマンベールチーズに見えますね」
「・・・うん」
めげてはいけないので成形して上流面鉛直に近い状態に持っていきました。
「重力式餅ダムかんせーい♪」
ぱちぱちぱち
「このもち米はなんという品種なのですか」
「タンチョウモチです」
「では丹頂餅ダムですね」
という事で丹頂餅ダム完成です。
参加したお子様のおひとりは餅つき餅丸めに挑みスキルアップしていました。
雪国の御子様らしくホントに元気いっぱいです。
福井県の某所で開かれた餅つき会を見学し
重力式ダム鏡餅(←鏡にはなっていませんが)作成にトライしてもらったレポートでした。