流れ橋(上津屋橋)

2018/9/21 更新


京都府は八幡市にある有名な流れ橋にやってきました。

この日、帝都からダムマイスター仲間の星野夕陽様がお越しになっていて
突然、流れ橋が見たい!見に行きましょう!という事になり
車に積んでもらってやってきました。 


地元では観光地として力を入れているポイントのようです。
立派な公園も造られています。


これが面白かった。
スタートが桂川の渡月橋でゴールが木津川の泉大橋という
「府道 京都八幡木津自転車道線」の全図。
自転車歩行者専用道路が45.0kmも整備されているらしい。


川の観光地ですからダムの放流お知らせサイレン吹鳴のお知らせ大事。

「めっちゃ細かいところこだわってるな〜」
「どこですか?」
「これ、高山ダムのサイレン吹鳴ね」
「はい」
「高山ダムの下流500mで木津川に合流するのね」
「あ、はい」
「高山ダム、名張川でしょ。こだわって描いてあるところが面白いなと」
「www」


橋に近づくと工事のお知らせが。
補修工事です。


「あ〜」
「あ〜」
「渡れないのかぁ」
「ざーんねん」

現場にいた工事の方と少しお話しましたが
高山ダムが90t/sも流したらもう工事できないそうで。
これだけ川幅あってもそうなんですね。


フェンスの間からのぞくと右岸側の桁はまだかかっていませんでした。


近年の出水が激烈なので
流れ過ぎの流れ橋
修復するのに市の予算を食いまくるので
流れにくい構造にしたと聞いています。


説明板発見。


ここにはっきり書かれていました。
流れ過ぎ橋になっていたので流れにくい橋にしたと。

しかし昨年のT1721は超大型台風でまたまたやらかしてくれました。
もうとほほですね。


正式名称は上津屋橋です。
ものすごく歴史が古いのかと思いきや戦後に造られた橋でした。


増水しても材料を新規に調達せずに治すことができるという仕組みは
各地の橋で用いられていた方法であるようなのですが
ほとんどの橋はそもそも流れない橋に造りかえられたり
放棄されて別の場所に橋がかかっていたりします。

愛知県の矢作川にも流れ橋の痕跡だけが残っています。
伊勢湾台風で流失した後別のところに橋をかけて廃止されたとか。
多くの流れ橋はそんな経緯で消えていきます。