建設技術展 近畿 2012 その3


続いてやってきましたのは戸田建設さんのブースです。


ここに最近注目を集める洋上風力発電のパネルが。

「洋上は陸地や山岳など地形の影響を受けにくいため風が安定して吹いており風力発電に適しています。」

うんうん。そうだねー。

「特に日本は国土面積の約10倍、世界第6位の排他的経済水域を保有しており・・」

えーっ。知らんかった。
他の国と比べるとか考えたことなくて知らんかった。
そーなんだー。

「・・この恵まれた環境を有効活用し、陸上では敵地の用地取得が難しく困難であった大規模ウインドファームを実現できます。」

なるほどな〜。


このウインドファームを詳しく説明した環境省のパンフレットです。


こういう構造のものが海に浮かぶの。
アンカーで固定されて浮かぶの。
海が荒れでもコケない構造になっているの。
全長71.35mで海上に出ている部分は23.3mもあるの。
ローター(風車部分)は直径22.0mもあるの。
ほそっこく見えるけどタワー部分の直径は2.375mもあるの。

でっかいなーと思うんですがこれでも小規模試験機。
100kW級なんだそうです。


長崎県で実験が続けられているらしいのです。


発電した電気は受変電所を経て島から島へ。
この試験機で40世帯分電気を作れるそうです。

風が吹けば。

どのくらい安定した発電できるのか期待ですねー。


再生可能エネルギーという事で風力と太陽光は人気者。


こちらのブースで展示されていたモバイルソーラーが気になって気になって。
非常用電源としてやっぱりソーラーが役に立つのは事実。

でも非常用というよりまずはアウトドア用にどんどん普及が進めば実力が評価されるんじゃないかと。
愛車でアイドリングしながらダイナモ動かして燃料消費しながらの発電は確実なんだけど燃料の制約あるし。
という事でモバイルソーラーがかなり気になる。
お安くなっているし買い時だろうか。


と、風力や太陽光発電についてみたあと
いつも楽しい日本橋梁建設協会さんのブースへ。

毎年お会いしていた方の姿がなくて
質問をぶつけられずちょっとさみしかったが仕方がない。
先日、耳にした変わった工法の橋についてお聞きしたかったのだが・・。


帝都はスカイツリーにゲートブリッジに凄いものがどんどん出来ていて
土木マニアには本当にうらやましい環境です。


日本橋梁建設協会さんは鉄橋が専門。
RC橋、PC橋は別です。


どんな構造物でもメンテナンスは必要です。
鉄橋は錆を放置すると致命的な傷になってしまいます。
橋の維持管理のフローチャート。


隣のブースではこんな模型が。

実際の橋の鉄骨を切り取ってきたのかと吃驚して触ったら
なんとそっくりに作った木製の模型で二度吃驚しました。
日本人、模型に注ぐ愛が違う。


その模型のモデルになった実際の橋の様子。
補修をしながら現在は完全に新しいものに置き換えたそうです。

橋は一年中休むことなく使われますから補修するのも大変だと思います。


この橋の模型を展示していたのは近畿地方整備局 近畿技術事務所さんのブースでした。
国土交通省さんの道路の方が橋模型
川の方がこのパネルの河道閉塞の事例を出されたのかなと思ってみてました。
橋の補修も道路の補修も川の再生も土砂崩れ対策もみんなみんな国土交通省の管轄。