ウインドパーク久居榊原 その3


しかし
山の上に背高のっぽの風車がたくさん建っているので落雷リスクも高い。

風車だけに落雷するわけではありませんから
周辺に張り巡らされた転落防止柵にもこんな注意書き。


青山高原から東を見ると海まで見渡せるんです。
ガントリークレーンもはっきり見えます。
六甲山から見る神戸的な風景。
だから人気スポット。


足もとまで行ける風車に近づいて見上げます。

やっぱりでっかい

そしてその風車のブレード先端の速さが怖い。


直径50mの物が回るってほんとにすごい速さです。

回っているときにこのブレードに当たったら切断じゃなくてミンチになりそうだ。


風力発電施設を造るためには
近くに特別高圧線がある事
年間平均風速が一定以上ある事
周囲に住宅地がない事
など、設置に考慮しなくてはならない基準が色々あります。

渡り鳥が風車のブレードに当たって死んでしまう事例があることで
愛鳥団体からは目の敵にされていたりしますし
立地にもよりますが数km離れた遠くまで低周波が届くことで
健康被害が報告されているところもあると聞きます。

そのために大規模な風力発電施設は海の上にシフトしてきています。

NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術開発機構)
のHPには洋上風力発電のレポートが挙げられています。


環境省が進めている事業もあります。
これはその風車を手掛けた戸田建設さんのパネル。
建設技術展2012で見てきました。

人の暮らしに使うものでありながら
人の暮らしからある程度の距離を置くことが必要なる風車
風の力を電気に変えるためにこんなにも大きなものが必要です。

「風力発電は環境変化が少なくてすむ」というのは違うと思います。
どんな発電方法でもその規模が大きくなれば環境変化は起きてきます。

太陽光だって同じでしょう。
しかも不安定電源。

確実に都市を動かし、人の暮らしを支えるベースロードを担う事が出来ない不安定電源。
基数を増やして不安定でなくするという事は環境変化を大きくするという事です。

台風が来る日本
冬にも落雷がある日本
そこで風力発電で安定した電気を生み出すことはとても難しいことでしょう。

風が吹かなきゃ発電ができない

風が強すぎたら止めなくちゃいけない

電気を造るのも風任せ

だから逆にほのぼのしていて
見ている人がなごむのかもしれないなぁ・・と思った
ウインドパーク久居榊原風力発電施設のレポートでした。