首都圏外郭放水路 見学 その4


こんなカッコいいポスターもありました。
立体図だし大きさも書いてあるしよく解るので良いですね。


こちらは排水ポンプの模型です。精密ですよ。

毛馬排水機場を見学した自分には
なんというコンパクトなエンジンなのかとびっくりしました。

庄和排水機場は地下に巨大な調圧水槽を抱えますし
機械が大きくなり過ぎないように
敷地面積を最小限にする為に色々苦労があったようです。


驚きはちゃんと水が流れるこの模型。
立坑からの水がトンネル通って調圧水槽まで到達して
排水ポンプで川に出るまでちゃんと見られる凄い模型。


川からの水が逆流しないようにちゃんと逆流防止弁も付いているんですね。
やっぱり模型は見ていて楽しいなぁ。

ビデオと模型と説明を頂いて勉強した後
実物をみに行きます。
わーいわーい。


まず見せていただいたのは排水ポンプです。
これが水車とポンプの断面図。


ポンプがずらっと並ぶポンプ室です。

凄いコンパクト。
毛馬に比べるとびっくりするくらいコンパクト。
毛馬排水機場は古いですから機械はどうしても大きい。
それを入れる建物も必然的に巨大になる。

毛馬は最大で330t/sの排水能力があります。
こちらはこのコンパクトな機器で最大200t/sです。
効率いいですね。

首都圏外郭放水路は最新設備ですから
機械のスペックがとにかく高い。

ただ、コンパクトにする為に設置された動力はというと・・・


ジェット機のエンジンだったりする。

物凄いパワーありますね。
トルクなんか物凄いでしょうね。
燃料代大変だ。


ポンプ室を見た後はいよいよ主役の調圧水槽。
施設的には調圧水槽は主役ではなくて
どちらかというと立坑と排水ポンプが主役だが
知名度が高いのは調圧水槽。

このあたり、管理している方と土木ファンの意識の差がある。
電力系のダムに行くと発電所が主役でダムはおまけといわれるような感じ。
素人にとってはカッコいいのが主役です。

広ーいグランドに見えるところは調圧水槽の屋根に当たる部分です。

一緒に見学していたダム仲間から質問が出ました。

どうしてオープンにしなかったんですか?という
コスト縮減するためには屋根はいらない
ただのプールのようなものでもよかったのではではという疑問。

揚圧力対策で錘として柱を設置していますので
蓋はあった方がいいでしょう。
蓋に当たる土被りの土自体の重さも揚圧力対策になるし
蓋があればごみも入りにくくなるし
コンクリートの痛みも少なくなると思います。
転落防止やその他施設内の色々な作業を考えると
土被り3mのしっかりした屋根があるのは心強い。