天野川トンネル その2

トンネルのポータルの上から眺めた上流側です。
プール状になっているのは沈砂池と思われます。

砂を貯めるというよりここで川幅を広げて水の速度を落とし
越流水深を浅くして穏やかにするために設けられているように思えます。
でも、堤の直下にこんもりしている土砂やそこに立派に育っている灌木があるあたり
土砂の流下もそれなりなのね…と思わざるを得ません。

沈砂池を形成する堤の横に何やらゲートの気配です。

旧道である磐船街道を下って下流側に移動してきました。
一昔前、このトンネルと横の道路トンネルが整備されるまで
奈良と大阪の府県境の道で離合困難の代表格だった磐船街道です。
(そもそも通過に経験とテクニックと強い心が必要な最凶国道・暗峠は別として)
今は何の苦労もなくスイスイ通ることができるトンネルのおかげで
磐船神社もとても安全に参拝できるようになったと思います。

トンネルの直下にかかる橋を見ると平成11年の文字。

橋の名前が…読めない。
皚酵橋…。

何とこれでいかるがばし!!
斑鳩以外にもこんな字があったとは。
難読というか想像を超え過ぎていて驚くしかない。

トンネルがパスしている短い区間ですが
磐船街道の名所はこっちですよと示す看板群。

橋から見た下流の様子です。
三面張りのがっちりコンクリート護岸。
やはり気になるのはその高さというか川の深さです。

トンネルの横に四角い水の吐口があります。
同じ右岸側に沈砂地の横にゲートらしきものがありましたので
水利権の関係なのかなと思って見ていました。

しかし断面の径が11.0mのトンネルってとんでもなく大きいです。
そこそこ雨降った翌日なのでもう水量は落ちてきているでしょうし
ピーク時の様子はイメージできませんが
これだけの大きさのトンネルを造るにはそれなりの基準があるに違いない。

ダムと違って網場はないし
上流に沈砂池があったけど巨木なんかはあれでは止まらない
というか江東量の多い国道からそんなに離れていないし
道路の横だし転落車両とかでも閉塞したら困る。
だからこの大断面なんだろうか…?
うーん…。

でも基本的に水を安全に流すためトンネルなので
この川で過去に起きた高水位の値を基に流量を算出して
それだけの水でも安全に流下できるように設計されているはず。

こちらはweb公開されている大阪府河川整備委員会の資料です。
岩船神社のある天野川トンネルがある場所はいきなり河床勾配が
とんでもないことになっているのが分かります。
この磐倉神社のある磐倉街道のメインステージ(何の?)は
急勾配で道路と川にはさまれた狭隘なまさに隙間という場所で
流域で大雨が降るとその水が全部やってきます。
過去には磐船神社も浸水被害を受けた事があるといます。

とりあえず今度はお天気の良い日に来て見比べてみようと決め
この日は帰宅しました。