栃原鉱山見学 その4


ホッパーの周辺には古い建造物が少しありました。


ここは休山前でも、もう使っていなかった場所でしょう。
他の部分と痛み具合が違います。

 
ホッパーを見ていて何か不審な物があるなと思っていたのですが
近づいてみるとひらひらしていたのはビニールの紐ではなく
蛇の抜け殻でした。吃驚したのはその長さです。
2m近く在ったのです。アオダイショウかと思います。


坑口までは行ったとしても、今日はお休み。きちんと塞がれて
中に入ることは出来ないだろうと引き返します。

坑口までの道はマイクロバスが通れるように綺麗に整備されていました。
営業中に来たかったなぁ..。

休業中の鉱山事業。
競争力の低下でやむなく休業に至ったという事。

坑道を塞いだわけではないこの鉱山にはまだ採掘再開の道が
残されています。目処は立っていないと思いますがそれでも
この鉱山はまだ完全に死んではいません。

まだ有望だった鉱山が、採掘を中止せざるを得なくなり
今まで汲み出していた坑内水の排出ポンプを止め
鉱滓で充填されて自分たちの現場が埋没していくのを
ただじっと見守るしかなかったいくつもの鉱山に訪れた
あの怒りと悲しみがここにもいつかやってくるのでしょうか..。

観光事業がお休みの日でなければ、職員の方に
本当にいっぱいお話を聞きたかったのですが
ご縁がありませんでした。なかなか行く機会の無い
関東方面だけに凄く残念な栃原鉱山見学でした。