多田鉱山見学 その9

さらに奥に進むと所々平らになっている場所もありました。
全容を見たいのですが緑が茂り過ぎで見られません。

不用意に足を進めると落っこちそうな大穴も在ります。
穴というより谷という位の大きさです。

地衣を吐き出しているように見える、煉瓦の柱にあいた穴。

ジャングル状態の遺構です。
これは予想外でした。
多田銀山を有する猪名川町は最近まで放置されてきた
この界隈の貴重な遺構の整備に乗り出しました。
新しい道標はそれを物語っています。
形が残っているものだけでも江戸時代から近代まで
色々なものが見られます。
妙な人形が当時の再現ということで展示されているテーマパークは
あちこちに在りますがここにはそういうものはありません。
ひたすら説明板と遺構を間近に見られる自然な観光地になっています。
シンプルすぎて子供受けはしないでしょうがじっくり間近で見られることは
調べる人間にとってはとてもありがたいです。

人の姿も少ない観光ルート。
多田鉱山周辺は急激な開発が進んだ地域です。
ゴルフ場に宅地開発。わずか2km離れただけで
ここにある静けさが信じられないほど周辺は市街地化しています。
地元の方が公園化を目指して活動を続けてくださったおかげで
この遺構は開発されずに形をとどめることができました。
あちこちで撤去されていく鉱山施設を最近はよく目にしていたので
残ることがまずは嬉しいと感じた多田鉱山見学でした。