神子畑選鉱場見学 その1

選鉱場というのは文字通り、鉱石を選別する為の施設です。
金属はその金属の塊のままで地中に眠っているわけではありません。
「銅何%含有」というように、銅鉱石一つとっても、その石から必要な部分と
不必要な部分をより分けて、純度の高い金属を得ていきます。

選鉱場は、その作業内容から、大きな建物であり、階段状になっている
事が多いです。鉱山施設を見学する際には一番目立つ建物である事も
しばしばです。


神子畑選鉱場は建設当時、『東洋一の選鉱場』として名をはせた
巨大な産業遺構です。


元々、神子畑の地には鉱山がありましたが埋蔵量が少なかった事もあり
明延鉱業の選鉱場の建設地と成りました。
明延鉱山の閉山に伴ってこの選鉱場も非稼動施設と成りました。


神子畑には当時の管理事務所など、往時の気配を残した建物も残っています。
敷地に入ってすぐ、大きな百日紅の木があります。その横に異人館のような
綺麗な建物がありました。


その巨大さには本当に目を見張るものがあります。
この選鉱場を有する地元の朝来町ではこの遺構を観光ポイントとして
紹介していますが、建物の中には立ち入りは禁止されています。