河守鉱山見学 その1

酒呑童子の伝説で有名な鬼伝説の里・京都府加佐郡大江町。
ここには銅とクロムを算出した河守鉱山という鉱山がありました。
大江山に行く道でその遺構はいつでも見る事が出来ます。

大正6年に大江山鉱山として銅の採掘がはじまり、昭和3年には
久原産業(旧・日本鉱業=現在のジャパンエナジー)の経営になりました。

昭和26年ごろから業績が伸びて28年には月産2000tの
生産能力を持つ比重選鉱場を持っていました。
最盛期の昭和36年には月産8000tの生産能力を持つ
「重選併用全泥優先浮遊選鉱場」という物も在ったといいます。


ここは鉱山跡地を利用して作られた「酒呑童子の里」です。


周囲を見ると古い石垣や階段などがあります。
旧・鉱山町の諸施設の土台が残っているのです。


周辺は公園整備されてしまって気配も希薄です。

この酒呑童子の里の中を通る川沿いに左岸を見上げると
巨大な赤土の斜面が見えます。

銅山なら絶対カラミもあるだろうと川に下りましたが予想に反して
全くそれらしい物がありません。選鉱場だけでなく精錬所もあったと
思うのですが整備された観光用の川底と周辺の川原には全くカラミが
見あたらないのです。

なにやらおかしいと思いつつ、川の横にある斜面に向かいます。


真下から見上げました。ズリというより土砂山です。
元々ここに鉱山施設があったという事はこの鳥居の残骸からも解ります。


雨がぱらついてずるずるの斜面を一番上まで登りました。
整備された河川公園部分が見えます。