犬島の夏 その4


森のしげみの中にある、形が綺麗な煙突はここに辿り着く前に
見ましたが、強烈に蔦に覆われて緑の煙突になっていました。

拉致されて連れてこられた友達はドライアイスを背負っているかのごとく、
蚊を集めてしまう特技を持っていて、横に居る私が1か所蚊に刺される間に
10ヶ所刺されるというその特技を実演公開してくださいました。

夏は携帯蚊取り線香が必要です。


漆喰がはがれはじめて覗く煉瓦と緑の蔦。
ここは是非カメラに習熟している技量の高い方に撮影してもらわないと
私のような写真ではよさが伝えられない...。

前回の写真で反省しきりの私がとった手段は自分が上手くなる努力をせず
上手い人を無理やり連れて来て撮らせるという極悪非道なものでした。

でも、そうしたいと思うくらい、この遺構はこれから短期間にどんどん姿を
変えていってしまう予定なのです。廃墟はあるときにデータを残さないと
後で泣く羽目に陥ります。

その犠牲になった友達は休みの日の朝日が登る前にたたき起こされ
蚊の舞い踊る藪の中に連れて行かれました。ごめんなさい。


恐ろしく絵画的な壁です。
丸くなった窓枠に飾り要石。
日本じゃないみたいです。


変電所の特大煙突。
これは敷地内で2番目にでっかい煙突です。


夢中で写真を撮っていると足元にぽこんと空いている穴に
落ちそうになります。ここは本当に興奮しすぎ注意です。