犬島見学 その5
確か往路の船で私の後ろに座っていたお二人です。立ち入り禁止地区に
入っていた私を咎めるかと思っていたのですが、大変親切な管理人さんで、
私の足が悪いのを見兼ねて荷物を持ってくださって、ガイドをしてくださって、
ジュースまでご馳走に.....。
その管理人さんからのお薦め写真ポイントがこの池です。
広角レンズ欲しいと切に思いました。物件が大きすぎておさまらないのです。
煙突は先ほど上から見ていた一番形が綺麗な煙突です。高さは低いです。
変電所に辿り着くまでに通る御影石の橋を下から撮りました。
この石は全部一枚石です。贅沢極まりない使い方です。一本幾らすると.....。
この犬島の精錬所は最近ベネッセ・コーポレーションが買い取りました。
隣の「直島」と同じく、アートビレッジ計画を進めることにしているそうです。
この精錬所の遺構を補強して煙突などは残したまま下に美術館を作る
計画だそうです。
工事は鹿島組が請負、原爆ドームなどと同じ工法で補強するらしいです。
樹脂コーティングだと思います。
美術館自体は5年後には完成という予定ですが、この遺構の煙突類に
補強工事が入ったら敷地内は立ち入り禁止になってしまいます。
現在も私有地で立ち入り禁止なんですけど.....。
だんじょんを反対側から入ってみました。
この鉄骨は石原プロダクションの置き土産。西部警察の撮影でこの
遺構を使ったそうです。建物を爆破・炎上させた後、片付ける約束を
していたのにほったらかしになって現在は錆び錆びです。
これは煙突の残骸です。ベネッセが買い取る前に、遺構の維持に
困り果てた元の持ち主が煉瓦だけでも売れないかとダイナマイトで
爆破した跡だとか(吃驚)。おそろしい無茶します。
2002年の夏に劇団を呼んで遺構をバックに新劇をするそうです。
岡山市が観光地化で全面的にバックアップしているとか。
確かにこの遺構は異空間を演出できると思います。
行くなら早く行かないと「廃」でなくなりそうな勢いで計画が進んでいます。
遺構が残るのは嬉しいけれど廃な雰囲気はなくなります。複雑な気分です。
精錬所用の船着場です。贅沢な御影石はここでも使われています。
海からのゲート。
精錬所の敷地を回って気づいたのが松の背の低さでした。
まだ数年しか成長していません。生えているのはヤシャブシばかり。
これは精錬所の煙害を物語っています。最近までこの精錬所の跡には
大きな木は生えていなかったのです。
鉱山に付物の鉱害。この島も例外なくそれに侵されていました。
しかしその毒は徐々に抜けてここまで復活してきたということです。
この後は別の生き方をする犬島の遺構。新しい産業遺構の生かし方が
とても興味をひきます。
近年中に工事が始まってしまうので雰囲気がどんどん変わっていくことと
思います。工事が始まる前にまた行ってみたい。
全国的に宣伝したいくらいの素晴らしい遺構でした。