五条鉱山見学 その6
崩れた木造の建物の前に先ほど下から覗いていた貯石タンクがありました。
すっかり落ち葉が降り積もって塞がってしまっています。
精錬所だとはっきりわかる機械や構造、痕跡は見当たりません。
堆積場が崩れた時にここも崩れたのだそうです。
足元は崩壊した建物の木材が散乱し、腐ってふわふわになっています。
規模はいずれにせよ、地方の鉱山らしく、こじんまりとしていました。
崩れてしまう前にきていたらまた趣も異なっていたでしょう。
山中に放棄されているこの遺構は急速に朽ちてきています。
この変色したコンクリート製のぬりかべは、まだしばらく頑張る
と思うのですが近々遺跡になってしまうかもしれません。
熊のお食事の痕におびえつつ、ぬりかべの愛嬌のある顔に喜びつつ
私は堆積場跡地の方へ引き返し、帰途に付きました。